9月13日、Elton Jonesが「7 ChatGPT prompts that can help cut your monthly expenses」と題した記事を公開した。サブスクリプションの積み重ねによる「見えないコスト増」が生活費を圧迫する中、ChatGPTに自分の支出データを丸ごと渡して構造的に分析させるアプローチが注目を集めている。この記事では、ChatGPTを活用して月次の固定費・サブスクリプション費用を削減するための7つの実践的なプロンプトが紹介されており、著者自身の実践例も詳述されている。
最も使えるプロンプト:「サブスク刺客(The Subscription Killer)」
記事の目玉は、Elton Jones自身が実際に試して3つのサブスクを見直し、月額を$59.85から$18.12に削減したという「The Subscription Killer」プロンプトだ。
プロンプトの内容は以下の通り:
Here is a list of everything I pay for each month: [paste subscriptions and recurring expenses]. Find anything I could cancel, downgrade, replace with a cheaper alternative, share, negotiate, or pay for less frequently. Estimate my monthly and annual savings for each recommendation. Prioritize changes that would have little or no impact on my quality of life.
要点は「生活の質への影響が小さい変更から優先的に提案せよ」と明示している点だ。ChatGPTに対して単なるコスト削減ではなく、現実的に続けられる変更を求めているのが効いている。
Elton Jonesが入力したサブスクのリストは次の通り:
- Patreon: $12
- HBO Max: $18.49
- Netflix: $21.76
- Hulu & Disney+: $76(HuluとDisney+のバンドルプランの合算額)
- Crunchyroll: $10.88
- Experian(クレジットスコア管理サービス): $27.21
Hulu & Disney+の$76は、両サービスをセットで契約するバンドルプランの合計金額であり、単体サービスと単純比較できる数字ではない点は補足しておきたい。
ChatGPTが提案した見直し候補は以下の3つだった:
- Netflix:Standard($21.76/月)→ 広告付きStandard($8.99/月)にダウングレード
- Crunchyroll:月額プランから年額のFanプラン(月換算約$8.33)に切り替えて16%節約
- Experian:有料のCreditworks Premiumから無料プランへ変更(Chase Bankの無料クレジットスコアレポートで代替)
NetflixのAd-Tierについては、The Streamableが「広告体験は全ストリーミングサービス中で最良」と評価しており、What's On Netflixで広告なし限定コンテンツを確認した上でダウングレードを決断したという。自分が見たいコンテンツが広告プランで視聴可能かを事前に調べるという手順は、実運用上のポイントだ。
※編集部の考察:記事で取り上げられているサービス(Netflix、Crunchyroll、Experian等)はいずれも米国向けのプランが前提であり、料金体系や代替サービスは日本とは異なる。日本のNetflixは料金プランページが参考になる。ExpirianのようなクレジットスコアサービスはCIC・JICCなど国内機関が対応する。プロンプト自体は日本の支出データにも応用できるが、ChatGPTの提案内容は日本のサービス事情を前提としない場合がある点に留意が必要だ。
残り6つのプロンプト:用途別に使い分ける
The Money Leak Finder:月次支出を「容赦ない節約の専門家として分析せよ」と指示し、削減余地の大きい上位10項目をランキング形式で出力させる。「支出を減らせ」のような汎用アドバイスを明示的に禁じているのがポイント。
The $500 Challenge:「今月追加で$500節約する現実的な方法を見つけよ」という30日間チャレンジ形式のプロンプト。副業収入ではなく「使わない金を増やす」ことに絞っている。
The Grocery Bill Cutter:食料品費の削減に特化。よく買う品目リストを貼り付けると、代替品、安い食事アイデア、まとめ買い対象、不要な購入品を提案する。
The Cheaper Alternative Finder:定期的に支出している項目に対し、図書館リソース、中古・整備済み品、DIY、既存のメンバーシップ活用など代替手段を探させるプロンプト。「安いだけで品質が劣る代替案は推薦するな」と条件をつけているのが実用的だ。
The Spending Interrogator:衝動買い防止用のプロンプト。商品名と価格を送ると、ChatGPTが「本当に必要か?」を問い返し、機会費用の計算と代替案を提示する。購入を促すのではなく「懐疑的に」対応するよう指示している。
The Monthly Savings Autopilot:月収・固定費・変動費・借金・現在の貯蓄額を入力すると、自動化すべき支払い、支出カテゴリごとの上限、給料日ごとの積立額などを含む貯蓄システムを設計させる。
プロンプト設計で押さえるべき共通点
7つのプロンプトに共通するのは、ChatGPTへの制約の明示だ。「生活を惨めにするな」「汎用的なアドバイスは不要」「安いだけでは不十分」といった否定条件を組み込むことで、実用に耐える出力を引き出している。単に「節約方法を教えて」と聞くだけでは得られない具体性がここにある。
自分の支出データを貼り付けるという性質上、プライバシーへの配慮も欠かせない。ChatGPTに入力した情報はOpenAIのサーバーに送信される。家計情報のような個人データを扱う際は、ChatGPTの設定から「チャット履歴とトレーニングをオフにする」オプションを活用するか、具体的な金融機関名や口座情報を含めないよう工夫することを推奨する。
詳細は7 ChatGPT prompts that can help cut your monthly expensesを参照していただきたい。