9月11日、PCMagが「Google Launches a Gemini App for Windows With a Quick-Access Shortcut」と題した記事を公開した。GoogleがWindows 10/11向けのネイティブGeminiアプリを正式リリースしたことを伝える内容で、MicrosoftがCopilotをOSに深く統合するWindowsというホームグラウンドへ、Googleが本格的に踏み込んできた形だ。
macOS版に続きWindows版Geminiが登場
GoogleはWindows向けGeminiアプリを公開した。macOS版が先行してリリースされており、Windows版はそれに続く形での登場となる(macOS版の具体的なリリース時期については元記事では明示されていないが、PCMagの報道はWindows版を「遅れての対応」と位置づけている)。
最大の特徴は、Alt + Spaceというキーボードショートカットで即座に呼び出せる点だ。macOS版と同様の設計思想で、他のWindowsアプリを使用中でも割り込んでGeminiにアクセスできる。通常の質問応答のほか、ドキュメントのファクトチェック、プレゼン資料のアイデア出し、画像・動画生成などのマルチモーダルな用途にも対応している。
なお、本記事執筆時点において元記事に記載されているモデル名の一部(画像・動画生成に使用されるモデルの名称など)については、Googleの公式発表との照合が十分に取れていないため、詳細は元記事およびGoogle公式サイトにて直接確認されたい。
Googleは「バックグラウンドで動作してもPCの動作を遅くしない」と述べており、今後も「より多くのネイティブデスクトップ機能」を順次追加予定だとしている。
AIエージェント機能はサブスクが必要
注目機能の一つが、元記事でパーソナルAIエージェントとして紹介されている常時稼働型のアシスタント機能だ。ユーザーの許可のもと、GmailやGoogle Driveといった互換性のあるGoogleサービスに接続し、メール下書きやプレゼン作成に必要な情報を自動で引き出してくる。
ただし、この機能の利用には条件がある。18歳以上であること、かつGoogle AIサブスクリプションへの加入が必要だ。プラン構成は以下のとおり。
- Google AI Plus:月額**$4.99、クラウドストレージ400GB**付き
- Google AI Pro:通常月額**$20、Geminiの利用上限引き上げに加えて5TBクラウドストレージ**付き
なお、一部の携帯キャリアがGoogle AIサブスクリプションを特典として提供しているほか、米国の大学生を対象にGoogle AI Proプランの1年間無料キャンペーンが実施中だ(期間限定)。
MicrosoftのCopilotとの競合関係
Windowsというプラットフォームにおいては、Microsoft自身が**Copilot**をOSレベルで統合して提供している。特にCopilot+ PCでは、専用のNPU(ニューラルプロセッシングユニット)を活用したローカルAI処理や、「Recall」などのOS深部に組み込まれた機能が売りとなっており、クラウド接続を前提とするGeminiアプリとはアーキテクチャの思想が異なる。
GeminiはあくまでサードパーティのネイティブアプリとしてWindows上に存在する形であり、OSとの統合度という点ではCopilotに一日の長がある。一方で、Gmail・Google Drive・Google DocsといったGoogle Workspaceエコシステムとの連携を武器にできる点はGeminiならではの強みだ。すでにGoogleサービスを日常的に使っているユーザーにとっては、Copilotよりも自然な選択肢になり得る。Geminiがどこまでシェアを切り崩せるかは未知数だが、Googleとしては「ネイティブアプリ」として存在感を示す戦略に出た格好だ。
対応OSはWindows 10およびWindows 11で、アプリはGoogleの公式サイトからダウンロードできる。
詳細はGoogle Launches a Gemini App for Windows With a Quick-Access Shortcutを参照していただきたい。