8月17日、PCMagが「ChatGPT's Google Drive Plugin Now Lets You Edit, Save Files Directly from Chat」と題した記事を公開した。ChatGPTのGoogle Drive連携機能が大幅に強化され、チャット画面上でのファイル編集内容がDrive上の元ファイルに自動保存されるようになった。さらにフォルダを丸ごと指定した一括変更にも対応しており、これまでのようなコピー&ペーストやエクスポートの手間が不要になる。都度ファイルを行き来していたワークフローを大きく変える可能性がある。
チャット画面からGoogle Driveを直接編集できるように
OpenAIは8月13日から、ChatGPTのGoogle Drive連携機能のアップデートを順次展開している。これにより、ChatGPTのチャットウィンドウ内からDriveのファイルやフォルダに直接アクセスし、編集・保存できるようになった。
なお、元記事タイトルおよびUI上では「Plugin(プラグイン)」という表記が使われているが、OpenAIの連携機能はConnectorやIntegrationと呼ばれる仕組みに整理されつつある経緯もある。本記事では元記事の表記に従い「プラグイン」と記載するが、正式名称についてはOpenAIの公式ドキュメントで最新の呼称を確認されたい。
対象はWebブラウザ版のみで、ChatGPT Plus・Pro・Enterprise・Edu・Healthcare・Businessの有料プランが利用可能だ。無料プランのユーザーは現時点では対象外となっている。
使い方:@メンションでファイルを呼び出す
操作の流れはシンプルだ。
- ChatGPTの左パネルから Plugins を選択し、Google Drive プラグインをインストール
- ChatGPTのライブラリからDriveのファイルを参照し、**@メンション**またはプロンプトボックスの +(プラス)ボタン→「Add from Library」でチャットに追加
- ファイルを開いた状態でChatGPTに指示を出す
ファイルを追加すると、Google Docsファイルの下にプロンプトボックスが表示されるインターフェースになる。元記事が引用するXユーザー(@diegocabezas01)の共有画像によると、チャット画面とドキュメントが一体化した形でUIが構成されているようだ。ただしこれはユーザーによる二次情報であり、UIの詳細は各自の環境で確認されたい。
自動保存と一括変更が実用的なポイント
今回のアップデートで特に実用的なのが、編集内容の自動保存だ。必要な権限を付与しておくと、チャット上で行った変更がそのままDrive上の元ファイルに反映・保存される。従来はChatGPTで生成・編集したテキストをDriveに戻すために都度コピー&ペーストやファイルのエクスポートが必要だったが、その手間が一切不要になる。
さらに、フォルダを丸ごと指定して一括変更を依頼することもできる。たとえば複数のドキュメントに対してまとめてフォーマット修正や内容の統一を依頼するような操作が可能だ。ファイル数の多いプロジェクトや、テンプレートの横展開が必要な業務シーンで特に恩恵を受けやすい。
チャットでできる操作としてOpenAIが例示しているのは、要約・分析・比較・新規コンテンツの生成である。ドキュメントの内容を踏まえた上でChatGPTが直接加筆・修正を行い、そのまま保存まで完結する点が従来の連携との大きな違いだ。
Google Geminiとの棲み分け
GoogleはすでにDrive・Docs・Sheets向けにGemini AIの機能を提供しており、サイドバーからAIアシスタントを利用できる。Geminiはすでにドキュメントの要約・下書き支援・データ分析といった機能をGoogle Workspaceと深く統合した形で展開しており、Google製品のエコシステム内では強力な選択肢となっている。
今回のChatGPTの対応は、そうしたGeminiの牙城に対して、GeminiではなくChatGPTを使いたいDriveユーザー向けの選択肢を提供するという位置づけだ。すでにChatGPTを業務の中心に据えているユーザーにとっては、ツールを切り替えることなくDriveを操作できる点が大きなメリットになる。
現時点の制限
- 対応ファイル/フォルダは「マイドライブ」および「自分と共有されているファイル」のみ
- Webブラウザ版のみ。モバイルアプリへの対応は「今後」としており、具体的な時期は未定
- 有料プランのみ。無料ユーザーは対象外
モバイル対応が不明確な点は、スマートフォン中心でDriveを利用しているユーザーにとっては当面の制約となる。今後の展開に注目したい。
関連:macOS向け新機能「Computer History」も同時期にリリース
なお、OpenAIはこの機能と同時期に、ChatGPTがMacのアクティビティを記録してその履歴をもとに操作を実行できる機能もmacOS向けにリリースしている。元記事では「Computer History」と表記されているが、正式な機能名称については元記事リンク先で確認されたい。Mac上での作業履歴とAIを組み合わせるという方向性は、今回のDrive直接編集と合わせてOpenAIがデスクトップワークフローへの深い統合を進めている動きとして注目される。
詳細はChatGPT's Google Drive Plugin Now Lets You Edit, Save Files Directly from Chatを参照していただきたい。