私たちの善意は、今度はどこへ流れ着くのか?
DRANK
2026年8月6日、広島。 日中の暑さがようやく緩んで、元安川の水面を灯籠が流れていく。81回目の夜だ。橋の上から見ていると、光は列になったり、ばらけたり、岸の淀みで止まったりしながら、それでも下流へ運ばれていく。 膝の上のノートPCには、15日後に話すスライドが開いたままだ。1枚目のタイトルは決まっている。決まらないのは2枚目で、そこには「なぜアクセシビリティが必要か」と書いてある。 この1枚を、私は十年以上使ってきた。 説得のためのスライドだ。画面を見ずにコンピュータを使う人がいて、その人たちがソフトウェアから締め出されている、という話。数字も事例も揃っている。何度も話した