7月11日、Digital Trendsが「Your Google AI Studio apps can finally have polished, presentable web links」と題した記事を公開した。Google AI Studioでデプロイしたアプリにai.studioドメインのカスタムURLを付与できる新機能が登場し、長くて無機質なCloud Run由来のアドレスから開発者を解放する変更として注目を集めている。
デプロイ後のURLが「あの長いCloud Runリンク」から解放される
Google AI Studioは、プロンプトを記述するだけでWebアプリを生成・デプロイできる環境を提供している。ただし、これまでデプロイ後のアプリにはCloud Run由来の長くて無機質なURLが割り当てられており、ポートフォリオやクライアントへのデモ共有、SNS投稿などで見栄えが悪いという問題があった。
今回の更新でこの点が解消された。AI Studioの公開メニューから、**your-app-name.ai.studio 形式のカスタムサブドメイン**を任意に設定できるようになった。Googleが提案するアドレスをそのまま使うことも、自分で入力することも可能だ。
Google AI Studio公式アカウントは7月10日、Xで以下のように告知した。
introducing custom URLs: give your deployed apps a permanent, personalized home with a clean, memorable ai studio domain
because your apps deserve an identity
— Google AI Studio (@GoogleAIStudio) July 10, 2026
(意訳:カスタムURLを導入しました。デプロイしたアプリに、清潔感があって覚えやすいai.studioドメインの恒久的な住所を。あなたのアプリにはアイデンティティが必要だから。)
早い者勝ち、URLの取り直しには注意が必要
URLの命名にはいくつかの制約がある。
- AI Studio全体でユニークである必要がある。人気のある名前は早期に取られる可能性が高く、割り当ては先着順だ。
- URLは後から変更可能だが、既存のアドレスを別プロジェクトに移すには、そのアドレスを使用中のアプリをアンパブリッシュまたは削除する必要がある。
- アドレスを解放した瞬間、別のユーザーに先取りされるリスクがある。
「自分のアプリ名で取っておきたい」という場合は、早めに確保しておくのが得策だ。
AI Studioの最近の機能拡張
カスタムURLはここ数ヶ月でAI Studioに加わった機能群の一つだ。Googleはこの期間で以下の機能を追加している。
- フルスタックアプリおよびネイティブAndroidアプリの生成
- Google Workspaceサービスとの連携
- Firebaseデータベース・認証のセットアップ
- カスタムビジュアルアセットの生成
- アプリプレビュー上に直接描画してデザイン変更を指示する機能
完成したプロジェクトはGitHubへのプッシュ、ZIPダウンロード、Google Antigravity への転送といった形で外部に持ち出すことも可能だ。Google Antigravityとは、AI Studioで生成したアプリをさらに本格的な開発環境へ引き継ぐための転送先として元記事に登場する仕組みで、詳細はGoogleから別途案内されている。カスタムURLはその最後の仕上げとして位置づけられている。
ローコードデプロイ市場における位置づけ
※編集部の考察
AIを活用したローコード開発・デプロイ市場では、Vercelのv0やReplit Deployなど、生成したアプリをワンクリックで公開できるサービスが先行して洗練されたURL体験を提供してきた。Google AI Studioはプロンプトからアプリ生成までの速度とGeminiモデルとの統合を強みとしてきたが、デプロイ後のURL品質という「最後の1マイル」は後手に回っていた。今回のカスタムURL対応は、その差を埋める一手として評価できる。
開発者がAI Studioを本番用途や対外的なデモに採用する際の心理的障壁を下げる変更であり、Googleがローコード開発ツールとして競合と正面から向き合う姿勢を示した動きともいえる。実際の設定方法などは公式ドキュメントでも確認できる。
詳細はYour Google AI Studio apps can finally have polished, presentable web linksを参照していただきたい。