7月2日、master.devが「Totally Free Course: Claude Code – Master.dev Blog」と題した記事を公開した。この記事では、Claude Codeの開発に携わるAnthropicのLydia Hallieが講師を務める無料の実践コースを紹介している。公式ドキュメントをなぞるだけのチュートリアルではなく、開発者本人が現場のノウハウを直接伝えるという希少な機会であり、Claude Codeをチームで本格運用したいエンジニアにとって見逃しにくい内容だ。
なお、Claude Codeとは、Anthropicが提供するCLIベースのAIコーディングエージェントで、ターミナルから直接Claudeと対話しながらコードの生成・編集・実行を行えるツールである。
開発に携わるLydia Hallieが直接教えるコース
このコースの最大の特徴は、AnthropicでClaude Codeの開発・運用に携わるLydia Hallie本人が講師を務める点にある。公式ドキュメントをなぞるだけでなく、実際の開発現場で培われたノウハウを数時間かけて伝える構成になっている。
コースはmaster.devのClaude Codeページで無料視聴可能で、完全無料で提供されている。
CLAUDE.md・プランモード・フックの実践的な使い方が核心
コースで扱われる内容のうち、特に実務直結度が高いのが以下の3点だ。
CLAUDE.mdは、Claude Codeに対してコードベース固有のコンテキストや規約を伝えるための設定ファイルである。チームのコーディング規約、ディレクトリ構成の説明、禁止操作などを記述しておくことで、Claude Codeの振る舞いをプロジェクトに合わせて制御できる。個人の設定で終わらせず、リポジトリにコミットしてチーム全体で共有するのが正しい使い方だ。詳しくは公式ドキュメントのCLAUDE.md解説も参照されたい。
プランモードは、Claude Codeが実際にコードを変更する前に、何をするつもりかを先に提示させる機能である。いきなりファイルを書き換えられる前に計画を確認・修正できるため、予期しない変更を防ぐ安全弁として機能する。
フック(Hooks)は、特定のイベントに応じてスクリプトやコマンドを自動実行する仕組みだ。たとえばコード生成後に自動でlintを走らせる、特定ファイルへの変更を検知して通知する、といった使い方が可能になる。フックをチームで統一することで、Claude Codeの動作をチーム全体で一貫させるのがこのコースの重要なテーマの一つになっている。フックの仕様については公式のHooksドキュメントも参照できる。
パーミッション管理とチームへの展開
Claude Codeはデフォルトでかなり広い操作権限を持つため、チームのセキュリティ基準に合わせたパーミッション設定は現場で使う上で欠かせない。このコースでは、チームの標準に沿ったパーミッション設定の方法も扱われている。
また、プロセスに合わせた再利用可能なカスタムワークフローの構築方法についても解説される。繰り返し発生する同種のタスクをワークフローとして定義しておくことで、毎回ゼロから指示を組み立てる手間を大幅に削減できる。チームに定着させやすい形で設計する方法が、実例を交えて紹介される。
プラグインエコシステム・Coworker・Claude SDKも解説
コースの後半では、Claude Codeのプラグインエコシステム、Coworker(複数のClaude Codeエージェントを協調させる仕組み)、そして**Claude SDK**についても取り上げられる。
コースを提供するmaster.devのBernardo Nascimentoはこう述べている。
Lydia gives you insights on the plugins ecosystem, Coworker, and Claude SDK. If you are starting to use Claude Code, or even if you already use it every day, there is a lot of value here.
Claude Codeを使い始めたばかりのエンジニアだけでなく、すでに日常的に使っているエンジニアにとっても得るものがあると評価されている。
Claude Codeは2025年に入ってから急速に普及が進んでおり、単なるコード補完ツールではなくエージェントとして複雑なタスクをこなせる点が評価されている。一方で「設定やチーム展開のノウハウが整理されていない」という声も多く、このコースはその空白を埋める内容になっている。Claude Codeのチーム活用に関心がある方は、Anthropicによるチーム向けセットアップガイドも合わせて確認しておくとよいだろう。
詳細はTotally Free Course: Claude Code – Master.dev Blogを参照していただきたい。