6月29日、仮想通貨取引所KuCoinが「DeepSeek V4 Launches in Mid-July with Peak-Valley Pricing」と題した記事を公開した。DeepSeek V4が7月中旬に正式リリースされる予定であり、ピーク・オフピーク時間帯で料金が変動する新しい価格体系「Peak-Valley Pricing」が導入されるという。なお本記事はDeepSeek公式の発表ではなく、KuCoinによる報道・解説記事であり、一次情報はDeepSeek公式チャンネルでの確認を推奨する。また、記事公開日(2026年7月1日)時点で「7月中旬」は直近に迫っており、リリース済みの可能性もある点にご注意いただきたい。
ピーク時間帯はAPI料金が2倍に
DeepSeekは、次世代モデル「DeepSeek V4」の正式リリースを7月中旬に予定していると伝えられている。同時に、時間帯によってAPI料金が変動するピーク・オフピーク価格制(Peak-Valley Pricing)の導入も明らかにされた。
ピーク時間帯は北京時間で毎日9:00〜12:00と14:00〜18:00と定義されており、この時間帯のAPI料金はオフピーク時の2倍となる。
料金体系は以下の通りだ。単位は100万トークンあたりの人民元(¥)で、執筆時点のレートでは概ね1人民元=約20円/0.14米ドル前後を参考値としてほしい(為替は変動するため、利用時は最新レートを確認されたい)。
高性能モデル:deepseek-v4-pro
| 項目 | オフピーク時 | ピーク時 |
|---|---|---|
| 入力(キャッシュヒット) | ¥0.025 | ¥0.05 |
| 入力(キャッシュミス) | ¥3.00 | ¥6.00 |
| 出力 | ¥6.00 | ¥12.00 |
軽量モデル:deepseek-v4-flash
| 項目 | オフピーク時 | ピーク時 |
|---|---|---|
| 入力(キャッシュヒット) | ¥0.02 | ¥0.04 |
| 入力(キャッシュミス) | ¥1.00 | ¥2.00 |
| 出力 | ¥2.00 | ¥4.00 |
なお、実際に料金変更が適用される24時間前にユーザーへメール通知が送られる。
負荷分散を価格で誘導する設計
このピーク・オフピーク価格制は、電力会社の時間帯別料金制(電力のピークシフト)と同じ発想だ。DeepSeekのAPIサーバーが業務時間帯に集中するトラフィックを捌くのではなく、価格差によってオフピーク時間帯への需要移転を促す狙いがある。
バッチ処理や非同期タスクなど、即時性が不要なワークロードをオフピーク時間帯に寄せることで、APIコストを半減できる。一方、リアルタイムのユーザー向けアプリケーションでは、ピーク時間帯のコスト増を織り込んだ設計が必要になる。
DeepSeekはこれまでDeepSeek V3などのモデルでOpenAIと比較して大幅に安価なAPIを提供し、コスト面での競争力を示してきた。DeepSeek V3の登場時には、その低価格とオープンソース公開が業界に大きな衝撃を与えたことは記憶に新しい(DeepSeek V3モデルカード・技術詳細)。今回の価格制度は、インフラ負荷の現実を反映した現実路線への移行とも読める。
Peak-Valley Pricing自体は電力・通信業界では古くから使われる需要平準化手法だが、LLM APIへの適用は珍しい。DeepSeek公式APIドキュメントでは現行モデルの料金体系も確認できるため、V4リリース後の正式な料金情報はこちらで照合することを推奨する。
モデルの詳細は未公表
現時点では、DeepSeek V4のモデルアーキテクチャや性能ベンチマーク、コンテキスト長などの技術仕様は公開されていない。発表内容はリリース時期と価格体系に限られており、詳細は7月中旬のリリース時に明らかになるとみられる。
本記事の情報源はKuCoinによる解説記事であり、DeepSeek公式からの一次発表ではない点を改めて強調しておく。リリース情報や料金の確定値については、DeepSeek公式サイトおよびAPIドキュメントを直接確認していただきたい。
詳細はDeepSeek V4 Launches in Mid-July with Peak-Valley Pricingを参照していただきたい。