相互増幅 ― AIに考えを明け渡さないための較正
DRANK
先日、知人から、開発中の新規プロダクト構想について相談を受けた。どう進めるべきか意見が欲しいという。私の本業なので、すぐに返事しようと思ったが、自信の持てない部分もあり、少し時間が欲しかった。だが、忙しかったこともあり、私は知人の相談文を、ほぼそのままAIに丸投げした。それも結構雑に投げた。 予想していたが、返ってきた答えは完璧だった。論点は押さえられ、筋も通っている。まあ、これでいいか。そう思って知人への返信に貼りつけ、送信ボタンを押そうとして、そこで、手が止まった。 知人は「及川に聞いて良かった」と言ってくれるだろう。だが、これは本当に私の考えなのか。相談してくれた相手への、誠意ある態度な…