No.008 終わりと始まり-飯島耕一論(下編)
DRANK

「あの人」とは瀧口修造のことである。飯島は瀧口に愛憎入り混じるアンビバレントな感情を抱いていた。しかし飯島は、瀧口と一緒の時は「一人の嗜眠病者」でもあった。「魔女の目差し」とあるように、母のふところに抱かれるように安心していられたのである。だが飯島が鬱で苦しんでいたときに、「あの人の思想は少しも役立たなかった」。

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