11月25日、Justin Toniazzo氏が「Git 3.0 will use main as the default branch」と題したブログ記事を公開した。この記事では、Git 3.0においてデフォルトブランチが「master」から「main」へ正式に切り替わる計画について詳しく紹介されている。

以下に、その内容を紹介する。
Git 3.0ではデフォルトブランチが「main」に統一される
Git 3.0からは、新しいリポジトリを作成する際にデフォルトブランチを手動で設定する必要がなくなる。Git 2.52のパッチノートには次の一文が含まれており、これが将来の変更を明確に示している。
Declare that “git init” that is not otherwise configured uses ‘main’ as the initial branch, not ‘master’, starting Git 3.0.
Gitにおけるデフォルトブランチ名の見直しは、すでに長い議論を経てきた。2020年6月23日、Software Freedom ConservancyはGitプロジェクトとして将来的にデフォルトブランチ名を変更する方針を表明し、GitHubも同年10月1日に新規リポジトリのデフォルトブランチをmainへ切り替えている。
Git 3.0の正式なリリース日は現時点で設定されていないが、現行の見積もりでは2026年末頃になるとの予測が示されている。
Git 3.0で予定されているその他の重要な変更点
Git 3.0ではブランチ名以外にも複数の重要な変更が計画されている。記事では以下の3点が挙げられている。
- SHA-1からSHA-256へのデフォルトハッシュ関数の変更により、セキュリティが強化される。
- ストレージフォーマットを刷新し、macOSやWindowsでの互換性を高めるとともに性能向上を図る。
- GitのビルドプロセスにRustがより正式に統合される。
これらの変更は、セキュリティ、パフォーマンス、クロスプラットフォーム性といったGitの基盤的な品質を向上させるものとして位置づけられる。
詳細はGit 3.0 will use main as the default branchを参照していただきたい。