
プロダクト戦略から考えるアーキテクチャ選定
CRANK
新しいプロダクトを立ち上げる際、どのようなソフトウェアアーキテクチャを採用するかは重要な意思決定です。これまで先人たちが築き上げてきた代表的なパターンは多くありますが、唯一の正解が存在するわけではありません。プロダクトの目的や市場、組織の性質によって最適解は異なります。PeopleXで1年半の間に5つのプロダクトを立ち上げた経験をもとに、アーキテクチャ選定の考え方について説明していきます。目的から出発し、実践との相互フィードバックを重ねるこれはアーキテクチャに限らず多くの意思決定に共通しますが、「プロダクトゴールを起点とし、現場からのフィードバックを重ねて実践知化していく」ことが出発点です。トップダウン型では現場のリアリティや暗黙知が共有されにくく、ボトムアップ型では全体の方向性を見失い、局所最適に陥りがちです。だからこそ、両者の視点を往復しながら「目的志向のアーキテクチャ」を磨くことが重要です。主要なアーキテクチャパターンや先行事例を学ぶことは重要ですが、「有名企業が採用しているから」という理由だけで真似をするのは、サイコロを振って出目を祈るようなものです。自分たちのプロダクトのゴールやチ…