Journal: AWSを支える分散ログレプリケーション
BRANK

!実用的なデータベース管理システム(database management system; DBMS)のほとんどは先行書き込みログ(write-ahead log; WAL)を備えています。WAL は書き込み効率に優れた追記型の構造を持ち、データのあらゆる変更をストレージ本体(B-Tree や LSM-Tree など)に反映する前にディスクへ記録することで耐久性を保証します。また、WAL は他の DBMS へのデータのレプリケーションにもしばしば用いられます。ワークロードを分散させてレイテンシーを削減したり、データを他リージョンのデータベースに複製することで耐久性や可用性を向上させることができます。"The truth is the log"、"the log is the database" と言われるほどに、書き込みログはデータベースにおいて重要な役割を担っています。これは Amazon Aurora DSQL や Amazon MemoryDB などの、AWS が提供するさまざまな DBMS サービスにも当てはまります。興味深いことに、これらの DBMS は書き込みログ(トランザクションログ)の永続化とレプリケーションを独立したコンポーネントに委譲しています。この AWS 内部のコンポーネントは Journal と呼ばれ、マルチ AZ またはマルチリージョンレベルのトランザク…

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