8月19日現在、Googleが公式に公開した「Prompt Engineering」と題するホワイトペーパーが、再び大きな注目を集めている。
Google公式のホワイトペーパーとは
このホワイトペーパーは2024年9月にKaggleを通じて公開されたもので、著者はGoogleのLee Boonstra氏である。内容は、LLMに対する入力(プロンプト)設計を体系的に解説するもので、以下のような要素を含んでいる。
プロンプト設計の基礎
モデルの特性や学習データ、生成パラメータ(例:temperature)、語彙選択、文体やトーン、構造、コンテキストといった要素が出力の質に直結することを解説。多様なプロンプト技法
Zero-shot、Few-shot、Chain of Thought(CoT)、Self-Consistency、Tree of Thoughts、ReAct、Automatic Prompt Engineeringといった主要な手法を網羅。実務的な利用法
GeminiモデルをVertex AIやAPI経由で活用する際の設定・調整方法、さらにコード生成やデバッグへの応用法を提示。ベストプラクティス
明確な出力指定や例示の利用、シンプルさの維持、変数の活用、実験と成果の文書化など、開発者が即実践できるガイドラインを示している。
再び注目される背景
公開から時間が経った現在、この文書が再発見される形でTwitter(X)を中心に拡散している。その理由は以下の通りだ。
再発見の波
「Googleが68ページにわたるプロンプトエンジニアリングの公式論文を公開していた」との投稿がSNSで共有され、多くの人が初めて知るきっかけとなった。実践的価値の高さ
網羅的かつ具体的な手法が含まれており、AI研究者から実務エンジニアまで幅広い層にとって役立つ内容であることが改めて認識された。タイミングの妙
生成AIの利用が急速に拡大する今、公式の体系的ガイドが求められており、再注目を集めるにふさわしい時期だった。
まとめ
Googleが2024年にKaggle上で公開した公式ホワイトペーパー「Prompt Engineering」は、LLM活用における教科書的資料として再び脚光を浴びている。SNSを通じた拡散と、実践的かつ網羅的な内容が、今の開発者コミュニティの関心と合致した形だ。今後もプロンプト設計の標準的なリファレンスとして参照され続けるだろう。
詳細はPrompt Engineeringを参照していただきたい。