
Rust で Unix ライクな 自作 OS
ARANK
octox は、Rust で 一からすべて(ビルドシステムも含め)実装された Unix ライクなオペレーティングシステムです。 xv6-riscv に触発された学習用 OS として実装を始めたものです(元々は Linux のような OS の勉強として始めました)。この投稿では、octox の実装を通して経験したことから自身の Unix-like OS の実装において Rust の機能がどのように活用されているかについて触れてみたいと思います。本記事は英語で公開していた以下の記事の日本語訳版です。Writing a Unix-like OS in Rust上記の記事を投稿後、いくつかのニュースサイトでも特集され記事になっていました:どなたかが deepwiki への取り込みもしてくれていましたので、併せて参照ください:DeepWiki: o8vm/octox概要octoxの特徴には以下が含まれます:カーネル、ユーザーランド、ビルドシステムがすべてRustで実装されています。可能な限り、Rust言語の標準機能を使用しています。カーネルはライブラリクレートとしても使用可能なようになっています。ユーザーランドにはRustの std に似た使いやすさを持つライブラリが含まれており、シェルを含むUnix系のコマンドはこのライブラリを使用して実装されていま…