ESLint コアルールの TypeScript 対応について
ARANK

ESLint v9.23.0 で ESLint のコアルールの TypeScript 対応が開始しました。 ESLint のアップデートでもコアルールの対応が進んでいます。ESLint コアの責務を増やすような機能追加は意外だと感じたので、その背景について少し調べてみました。背景: 従来のコアルールの拡張方法の課題TS のコード検証は、主に @typescript-eslint プラグインによって行われてきた。その中で、ESLint コアルールの TS 向けの拡張も行ってきた。プラグイン側で TS 特有の事情に合わせて挙動を修正したり、オプションを追加したりしていた。しかし、その方式においては、コアルールを外から力技で拡張するような実装になっていた。そんな中、ESLint v9.15.0 のリリースで問題が発生した。ESLint コアルールの内部実装の変更により、@typescript-eslint プラグイン側で無理やり拡張していた部分が動かなくなった。これに対して ESLint チームは、プラグイン開発者がコアルールの内部実装に依存することは推奨されないと正式に表明した。以下の方針が決まり、ドキュメントにも反映された。コアルールは公開 API の一部ではないルールは ESLint 自体以外からロードすべきではないルールは予告なく…

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