4月8日、海外のテクノロジーメディアInfoWorldが「Kotlin, Swift, and Ruby losing popularity – Tiobe index」と題した記事を公開した。この記事では、プログラミング言語Kotlin、Swift、RubyがTiobe指数において順位を下げ、人気が低下している状況について紹介されている。
Tiobe指数とは
Tiobe Programming Community Indexは、検索エンジンのヒット数などを指標に主要言語の人気を毎月ランキング化する指標である。業界動向を把握する簡易的なバロメーターとして広く参照されている。
三言語の順位下落
- 2024年4月版でRuby、Kotlin、Swiftはそれぞれ24位、25位、26位となり、長らく維持してきた上位20位圏外へ転落した。
- Paul Jansen CEOは「これら三言語は勢いを失い、流行遅れになる恐れがある」とコメントした。
下落の背景
- KotlinとSwiftのプラットフォーム依存
- KotlinはAndroid、SwiftはiOS向けに主に用いられるため、クロスプラットフォーム開発を志向する開発者には選択肢が広がりつつある。FlutterやReact Nativeなど競合フレームワークの成熟が影響しているとみられる。
- Rubyの存在感低下
- Pythonが“共通語”として圧倒的な採用を得たことで、Rubyが選ばれる場面が減少した。汎用スクリプト言語としての優位性が薄れつつあることが要因である。
今後の展望
Jansen氏は、モバイル専用言語が再浮上するにはクロスプラットフォーム戦略やエコシステム強化が不可欠であると指摘した。また、Rubyが再評価されるためには差別化された用途や新たなコミュニティ活性化が求められる。
詳細はKotlin, Swift, and Ruby losing popularity – Tiobe indexを参照していただきたい。