
WebAssemblyとマルチスレッドによる環境に依存しない高速画像変換
ARANK
画像変換の WebAssembly 利用本稿では、画像サイズ変更やフォーマット変換といった処理を WebAssembly で行う方法について紹介します。また、必要に応じてマルチスレッドを使用することで、処理を並列化し、より高速な実行を実現できます。なぜ画像変換を WebAssembly で行うのかJavaScript は大量のビットデータの扱いには強くありませんが、WebAssembly は SIMD(Single Instruction, Multiple Data)などを使い、並列処理をサポートしています。これにより、画像変換のような重い計算を高速化できます。また、WebAssembly はブラウザだけでなく、Node.js や Deno など他の環境でも利用可能です。今回は Emscripten を使用して C++でコンパイルを行います。WebAssembly に関して Rust の情報が多いですが、画像変換においては C++ の方が高速化しやすいという理由から、Emscripten をおすすめします。マルチスレッド処理WebAssembly 自身はマルチスレッドに対応しておらず、並列処理を実現するためには、利用環境によって異なる方法が必要です。ブラウザ上で動作させる場合は Web Workers を使用し、Node.js の CLI 環境では worker_threads モジュールを利用できます。ま…