3月22日、styled-componentsチームは同プロジェクトの開発を事実上停止すると発表した。

本記事は、以下のエキスパートに監修していただきました:
監修者(古川陽介さん)からのコメント
styled-components は僕もよく利用していましたね。ここに記載されている通り、Reactの新しいAPIに対応するほどの余力もなく、一時代を築いたものの、直ぐに他の何かに変わってしまっていました。現代の流れで言えばCSSと同じような記述をそのままclassに記述するtailwindのやり方が指示され始めています。まだまだCSSをどうやってコンポーネントに追従させるのかは決定版がない印象です。開発規模によっても違います。大規模な開発ではないのであれば個人開発として shadcn + tailwind が便利だとは個人的に思いますが、どこまで流行るのかは冷静に見ています。OSSのメンテナーは時代の流れや開発モチベーションといった複数の要因で開発を停止することがあります。tailwindもチームで開発を続けていますが、2-3年後にどうなっているのかは不明です。自分でキャッチアップして自分で取捨選択できるような基礎理解を深めていくことが良いでしょう。
さようなら、styled-components
styled-componentsはReact環境におけるCSS-in-JSの代表格として広く普及し、Tagged Template Literalを用いた自然なAPIデザインにより、コンポーネント志向のスタイリング手法を大きく進化させた功績がある。特に、コンポーネント単位でCSSを管理できる利点とSSR(Server-Side Rendering)対応の柔軟性が注目され、多くのユーザーコミュニティを形成してきた。
しかし、ReactコアチームがContext API(移行パスがなくRSCでは利用できない)などを事実上非推奨としたことや、エコシステム全体の潮流がTailwindなどのユーティリティファーストなアプローチへ移行している現状が大きな転換点となった。加えて、styled-componentsのコアメンテナーであるquantizor自身が大規模アプリケーションにおいて同ライブラリを使用しなくなったことで、実運用の機会が激減し、最終的な開発停止に至ったとしている。
styled-componentsが与えた影響としては、1つのコンポーネント単位でスタイルを付与する習慣や、Reactとスタイル定義を密接に連携させる概念の普及などが挙げられる。これにより、多くの開発者がスタイルのスコープ管理に意識を向けるきっかけとなった。だが、近年はTailwindをはじめとする低コスト・高効率なスタイリング手法が台頭し、ライブラリのランタイム処理を極力削減しようとする動きが加速している。React Server Components(RSC)の導入など、フロントエンド全体のアーキテクチャ再編が進む中で、runtimeベースのCSS-in-JSを使い続けることへの賛否も高まっていた背景がある。
今後のReact開発では、SSRやRSCへの対応がより重視され、ビルド時に可能な限りスタイルを生成する仕組みが主流になると予想される。軽量なバンドルサイズやコンパイルタイム最適化への要望も強く、導入の難度を下げる動きが続くだろう。そうした大きなトレンドの中で、styled-componentsは先駆者としての役割を終え、最小限の保守やバグ修正を続けながら静かに幕を下ろす形となった。
詳細は[Thank you - styled-components」を参照していただきたい。
styled-components は僕もよく利用していましたね。ここに記載されている通り、Reactの新しいAPIに対応するほどの余力もなく、一時代を築いたものの、直ぐに他の何かに変わってしまっていました。現代の流れで言えばCSSと同じような記述をそのままclassに記述するtailwindのやり方が指示され始めています。まだまだCSSをどうやってコンポーネントに追従させるのかは決定版がない印象です。開発規模によっても違います。大規模な開発ではないのであれば個人開発として shadcn + tailwind が便利だとは個人的に思いますが、どこまで流行るのかは冷静に見ています。OSSのメンテナーは時代の流れや開発モチベーションといった複数の要因で開発を停止することがあります。tailwindもチームで開発を続けていますが、2-3年後にどうなっているのかは不明です。自分でキャッチアップして自分で取捨選択できるような基礎理解を深めていくことが良いでしょう。