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Kubernetes History Inspector(KHI)でたわむれる
ARANK
Google Cloud Japan のRyuSAです💪Kubernetes は大変便利です。多くのコンテナを論理的にまとめてデプロイしたりノードのオートスケールのエコシステムが充実していたり、昨今のクラウドネイティブな環境においてなくてはならない存在です。しかし便利である一方その挙動は複雑です。Pod をデプロイするだけでも内部的には kube-scheduler や kubelet、containerd など複数のプロセスが関与し、トラブルシューティングするためには様々なログやステータスを確認しなくてはいけません。Kubernetes History Inspector は Google Cloud リポジトリで公開されたOSS で、Kubernetes の監査ログなどを元に特定の時間枠で Kubernetes 内で起きていたイベントをタイムライン化、オブジェクトのヒストリーをGUIで眺めることができる Agentless なツールです。本記事では KHI を使って GKE の中で起きていたイベントをトレースし、Kubernetes がどのように動いているのかをビジュアルで見れるようにしてみます。 の一生さて、まず Kubernetes に Pod が作成されるとどうなるでしょうか?kubectl run --image nginx nginx ざっくり、このような流れで Pod が作成されてコンテナが起動…