1月15日、GoogleはChromeとAndroid向けに空間オーディオ技術「Eclipsa Audio」の対応を公開した。
Samsungが2025年初頭に発表した情報を受け、Googleは「Eclipsa Audio」に関する詳細を共有した。これはGoogleとSamsungが共同で進める、誰でも利用可能なオープンソースの空間オーディオフォーマットである。
GoogleのOpen Audioチームによると、空間オーディオ技術自体は半世紀以上前から研究され、一般向けの再生環境もすでに十数年前から存在していたが、その制作には映画や音楽業界の専門家が主に関わっていたという。
一方、Eclipsa Audioファイルは無料で入手可能なオーディオツールを用いて、誰でも作成できるようになっている。Googleは春に無料のEclipsa AudioプラグインをAVID Pro Tools向けにリリースする計画を示しているが、その間も「幅広いワークフロー」に対応するとしている。また、YouTubeはクリエイターがEclipsa Audioトラックを含む動画をアップロードできるようになると発表済みである。
サムスンの2025年型テレビ(Crystal UHDシリーズやNeo QLED 8Kモデル)に加えて、Chromeブラウザへのネイティブ対応が年内に実装される予定だ。デスクトップ版かモバイル版かは明らかにされていないが、Eclipsa Audioは今後リリース予定のAndroid AOSPにも取り入れられる見通しである。Googleは2025年中に複数のメーカーから発売されるテレビやサウンドバーの対応も見込んでおり、Samsungと共同で認証・ブランドライセンスプログラムを開始して品質保証を行う方針を示している。
詳細はIntroducing Eclipsa Audio: immersive audio for everyoneを参照していただきたい。