11月6日、GitHubが「Octoverse: AI leads Python to top language as the number of global developers surges」と題した記事を公開した。この記事では、GitHub上での使用頻度が最も高いプログラミング言語としてPythonがJavaScriptを上回ったことについて詳しく紹介されている。

GitHubの2024年「State of the Octoverse」レポートによると、PythonがJavaScriptを抜いて最も使用される言語の座を獲得した。Pythonは2019年にJavaを抜いて二位に上り詰めてから安定していたが、今年の爆発的な生成AI関連の活動がこの結果に繋がったとされている。特に、データサイエンスやAI、機械学習、学術分野のユーザーがGitHubを活用する傾向が増していることが影響している。

このトレンドに加え、Jupyter Notebookの使用が昨年に比べて92％増加しており、生成AIプロジェクトの数も全体で98％増加、貢献数も59％増加しているという。また、インドやブラジルをはじめとする新規ユーザーの増加も顕著で、これがデータサイエンスやAI分野での利用拡大に寄与しているとGitHubは見解を示している。

さらに、GitHubは、教育機関やオープンソースのメンテナがGitHub Copilotの無償利用プログラムに参加することで、コーディング学習やソフトウェア開発が加速し、より多くの人々が開発者としての第一歩を踏み出す手助けになっていることも報告している。

生成AIが「開発者」の概念を再定義しており、もはや単なるプログラマーに限らず、IT担当者やデータサイエンティスト、学生、教育者、数学者までをも含む広範なスキルセットの持ち主が開発者と見なされる時代になっているとの考えが示されている。

データサイエンスコミュニティでの支持が厚いPythonの上昇は納得のいくものであり、Python Software FoundationのDeb Nicholson氏もこの人気の継続的な上昇に喜びを表明している。また、ShellとCの順位が入れ替わるなど、言語順位に変動があったが、オープンソースプロジェクトにおける新規貢献者の増加も2024年の特徴となった。

AIプロジェクトや商業的に支援されたオープンソースへの貢献が大きな割合を占めており、AI関連分野における活動が盛り上がっている様子が窺える。

詳細はOctoverse: AI leads Python to top language as the number of global developers surgesを参照していただきたい。