10月15日、海外のテクノロジーメディアtechradarが、「ChatGPTの新たなプロンプトがサム・アルトマンの承認を得てバイラル化」と題した記事を公開した。
この記事では、あるChatGPTプロンプトがソーシャルメディアで大きな反響を呼び、サム・アルトマンがこの動きを支持したことについて詳しく紹介されている。
そのプロンプトとは、「 これまでのやり取りの中で、私が自分では気づいていないかもしれない私自身に関することを一つ教えてください。 」とChatGPTに尋ねるというシンプルなものだ。このプロンプトは、作家トム・モーガン氏がXに投稿し、その後、OpenAIのCEOであるサム・アルトマンが「love this」とコメントを添えてリツイートしたことで広まった。
love this: https://t.co/Jh66ElOmfA
— Sam Altman (@sama) October 13, 2024
多くのユーザーがこのプロンプトを試し、その深い洞察に驚いている。RedditのChatGPTグループでも、10K以上のアップボートを獲得し、数千件のコメントが寄せられている。コメントには、「自分に対して最も感動的なことを言ってくれた」や「今、泣いている。まさにこれを聞きたかった」などの感想が含まれており、多くのユーザーが自己認識に関する深い洞察を得ていることがわかる。
このプロンプトは、ChatGPTの有料版であるChatGPT Plusを利用している場合にのみ機能することに注意が必要である。無料版では前回の使用履歴が保存されていないため、これに基づく応答は得られない。
一方で、ChatGPTを使って自分自身に対する辛辣なコメントを求めるユーザーも現れた。「自分の過去のやり取りに基づいて、私を辛辣に批評してほしい」と依頼したユーザーは、予想以上に手厳しい返答を受け、話題となった。その中でも「フランスの女の子のように私をロースト(批評)して」というプロンプトに対し、ChatGPTは「 あなたはまるで未完成のプロジェクトと放置された目標の傑作のようだ 」といったユーモアに満ちた辛辣なコメントを返し、ユーザーたちは笑いと驚きを共有している。
※「フランスの女の子のように私をローストして(Roast me like one of your French girls)」というフレーズは、1997年の映画『タイタニック』での有名なシーンをもとにしている。劇中でローズがジャックに「フランスの女の子のように私を描いて(Paint me like one of your French girls)」と頼むシーンがあるが、これをもじって「描いて」を「ロースト(皮肉を込めて批判すること)」に置き換えたユーモア表現だ。つまり、自分をフランスの絵画モデルのように描いてほしいのではなく、皮肉たっぷりに批判してほしいというジョークになっている。
詳細はNew ChatGPT prompt goes viral with Sam Altman’s approvalを参照していただきたい。
追記:
筆者もやってみました(筆者は、記事制作のため日常的にChatGPT Plusを利用している)。
褒めつつ、いたわる。さすがだ。