10月2日、OpenAIは公式の.NET向けライブラリの安定版をリリースした。このリリースにより、.NETアプリケーションでOpenAIおよびAzure OpenAIサービスとのスムーズで信頼性の高い統合が可能になった。
この安定版リリースは、2024年6月にベータ版として初めて公開されたOpenAIライブラリ for .NETの正式版である。このライブラリは、開発者がOpenAIの最先端AIモデルを.NETアプリケーションに簡単に組み込むための強力なツールを提供する。
主な機能
この公式ライブラリは、開発者がOpenAIの高度なモデルを活用するための多くの機能を備えている。以下はその主要な特徴だ。
- OpenAI REST APIの完全対応: Assistant v2やChat Completionsを含む柔軟で高度なやりとりが可能。
- 最新モデルのサポート: GPT-4o、GPT-4o mini、o1-preview、o1-miniといった最新のモデルに完全対応しており、開発者は常に最新のAI機能にアクセスできる。
- 拡張性: このライブラリは拡張性を念頭に設計されており、コミュニティが追加のライブラリを構築できるようになっている。
- 同期・非同期API: アプリケーションのニーズに応じて、同期・非同期のパターンを選択できる。
- ストリーミング完了:
IAsyncEnumerable<T>
を通じてストリーミング完了が可能になり、より動的な対話モデルが提供される。 - ユーザー体験の改善: ベータ版のサイクル全体で、コミュニティからのフィードバックに基づいて多くの改善が施されている。
- .NET Standard 2.0対応: このライブラリはC#で記述され、.NET Standard 2.0を実装するすべての.NETバリアントに対応している。
サンプルコード
以下は、このライブラリを使った簡単なコード例だ。OpenAIクライアントを作成し、チャットのやり取りを完了させる方法を示している。
using OpenAI.Chat;
ChatClient client = new(
model: ""gpt-4o"",
apiKey: Environment.GetEnvironmentVariable(""OPENAI_API_KEY""));
ChatCompletion completion = client.CompleteChat(""Say 'this is a test.'"");
Console.WriteLine($""[ASSISTANT]: {completion.Content[0].Text}"");
このコードにより、開発者は簡単にOpenAIのモデルを使ったチャットインタラクションを実現できる。公式ライブラリは、開発者が迅速に導入し、OpenAIの最先端技術を活用するための準備が整っている。
詳細は、[Announcing the stable release of the official OpenAI library for .NET]]を参照していただきたい。