8月6日、海外メディアSMASHING MAGAZINEに、「It’s Time To Talk About “CSS5”」と題した記事が公開された。
CSSは、CSS3の成功以降、個別の進化を繰り返した結果、学習や理解が難しくなってしまった。また、「わかりにくい」というマーケティング上の問題もある。ここでは、こうした問題を解決するために「CSS5」という呼称を用いるアイデアと、そのアイデアの具体像、それを推進するCSS-Nextコミュニティグループについて詳しく紹介する。
CSS3とは何だったか?
CSS3は、タイポグラフィからセレクタ、背景までのレベル3の仕様を含む機能群を指している。CSS3は依然としてモダンなCSSの能力を定義するために最も一般的に使用されている用語であり、教育機関や求人情報などでも、CSS3ロゴが使われているのを広く見かけることができる。
CSS3やHTML5は、Webに大きな改善をもたらした。例えば、CSSコンテナクエリのような機能は、かつては考えられなかったものであり、現在では現実のものとなっている。
しかし、 CSSの新機能の開発、出荷、実装のプロセスは予測困難 で、開発者がCSSの機能追加とリリース、その内容について知識を得ること、理解することの障害となっている。
CSS-Nextコミュニティグループとは
CSS3以降、新しいCSSのバージョンとしてCSS4は登場しなかったが、数多くの新機能が導入されている。W3CのCSS-Nextコミュニティグループは、 CSSの進化を効果的に説明する方法を模索 しており、どのようにCSSの機能セットを区分するかについての議論が進行中である。
CSS-Nextコミュニティグループ は、CSSWG(CSS Working Group)のメンバー、開発者、デザイナー、ユーザーエージェントなど、ウェブに情熱を持つすべての人々が集まる場である。
CSS-Nextコミュニティグループの目標は、以下の通りである:
- 開発者がCSSを学ぶのを助けること。
- 教育者がCSSを教えるのを助けること。
- 雇用者が現代のウェブスキルを定義するのを助けること。
- コミュニティがCSSの進化を理解するのを助けること。
- CSSの進化を説明するための共有言語を作成すること。
一方、CSS-Nextコミュニティグループの目標としないことは以下の通りである:
- 仕様定義に影響を与えること。
- 開発者向けの公式ドキュメントを作成すること。
- ブラウザの仕様作業を定義すること。
- CSSのベストプラクティスを開発者に教育すること。
- ブラウザの互換性データを管理すること。
CSS-Nextコミュニティグループは、これらの目標/非目標を念頭に、CSSの進化を明確にし、開発者が新機能を迅速に理解できるように努めている。
"CSS Era"とは何か
CSS-Nextコミュニティグループは、 CSSの新機能を一つの「Era」(時代)として整理 し、CSS3以降の進化を明確にすることで、開発者が新機能を理解しやすくすることを目指している。CSS4とCSS5という呼称を用いることで、各時代の機能セットを明確に区分し、学習や教育が容易になることを期待している。
現在提案されているEraとその内容は以下のようになっている。
- CSS3(約2009年~2012年):
- CSSWGによって定義されたレベル3のCSS仕様。(変更不可)
- CSS4(約2013年~2018年):
- CSS3には含まれていないが、すでにCSSの基本部分となっている重要な機能。
- CSS5(約2019年~2024年):
- 採用が着実に進んでいる新しい機能。
- CSS6(約2025年以降):
- 将来のCSSのために計画されている初期段階の機能。
CSSの進化を年次スナップショットで示すのではなく、時代ごとに区分する理由は、特定の年に新機能が導入される頻度が異なるためである。年によっては、CSSの新機能がほとんど導入されないこともあれば、大量の新機能が導入される年もある。年次スナップショットでは、こうした変動を適切に反映できないため、時代ごとの区分がより効果的である。
CSS Eraは CSS5から始める のが適しているのではないか、という意見がある。なぜなら、CSS3とCSS4の間に導入された機能は非常に多く、それらを一つの時代としてまとめるのは難しいからである。そこで、CSS4を2018年までの時代とし、それ以降をCSS5として定義することで、CSSの進化をより明確に区分することができる。
今後の展望
CSS5時代の定義は、2019年から2024年までの新機能を含むものであり、CSS6以降の早期段階の機能も計画されている。CSS-Nextコミュニティグループは、開発者コミュニティからのフィードバックを求めており、CSS機能の進化に関する共有理解を構築し、その教育に努めている。
CSS5の導入により、CSSの進化をより明確にし、開発者が新機能を迅速に取り入れることができるようになる。CSS-Nextコミュニティグループは、この新しい枠組みを通じて、CSSの未来をより明るくすることを目指している。
詳細はIt’s Time To Talk About “CSS5”を参照していただきたい。
昔は「CSS4 や CSS5 なんて存在しないよ〜」tifa sexdoll なんて言われていましたね(笑)。
Actually the changes of the coreball versions are all dueaj on market research and user needs. Expanding and developing to meet the needs is really great.
昔は CSS4 とか CSS5 なんてものはありません〜とか言ってたんですけどね笑。