MIXIで鋭意募集中の求人情報を、担当者に詳しく・具体的に・そして熱く解説してもらう「求人深掘り」シリーズ。今回は『家族アルバム みてね』を手がける みてね事業開発部の仲安さんに、プロダクトマネージャー(以下PdM)募集の背景と、実際の業務内容、そして求める人物像を聞きました。ぜひ当記事を読んで、ご興味をもっていただけたら幸いです!
みてね事業開発部 プロダクトマネージャー/新規事業開発担当
2018年MIXIに入社。グラフィックデザイナーとして経験を積んだ後、楽天、リクルート、MIXIにてプロダクトマネジメント業務、新規事業開発業務に従事。MIXI入社後はゲーム事業のプロデューサー、マネジメント業務、組織開発業務を経て、現在は『みてね』内のプロダクトマネジメント業務と複数の新規事業企画案件を担当。
PdMには『みてね』KPIの最大化を託したい
──今回の募集の背景・狙いについて教えてください。
2015年にリリースした『家族アルバム みてね』は現在、利用者数2000万人を突破しました(※iOS・Android アプリ登録者数、ブラウザ版登録者数の合計)。また『FamilyAlbum』という名称で7言語・175の国と地域に対応しており、日本やグローバルにおいてユーザー数が右肩上がりに伸び続けています。今はこの世界中の家族に対して、どのような新しいサービスを提供するべきか、そしてそれをどのように収益化するべきか、という次の一手を探っている段階です。今後、新しい事業や新しいマネタイズの機能を提供していくにあたり、オーナーシップを持って『みてね』のサービス展開を牽引してくれる人をPdMとして探しています。
──具体的にはどのような役割を担ってほしいのでしょうか?
今、特に重視しているのは、新規事業を率いてくれる人です。いくつかの新しいプロジェクトを企画中ですが、その責任者となり得る人材を募集中です。様々なプロジェクトがあるので、新しく入ってくれる人のこれまでの経験やスキル、そして希望に応じて最適な場所に配置し、ご活躍いただきたいと思っています。
──『みてね』のさらなる成長を加速するために、PdMに託したいミッションは何ですか?
ありがたいことに、ユーザー数は世界中で順調に増加しているので、今後もこれを保ちながら、さらに収益性の高い商品、かつユーザーが求めているものを提供していくことが大きなテーマです。みてね事業は「世界中の家族の心のインフラをつくる」をミッションとしていますが、PdMにはこれを踏まえた上で「事業上のKPIの最大化を狙う」ということをミッションとして託したいと考えています。
──どのようなKPIがあるのでしょうか?
まず定量的なKPIとして、自分の担当するサービスや機能における売上と粗利益を追うということが挙げられます。また『みてね』では“アクティブユーザー”ならぬ“アクティブファミリー”を指標の一つにしているので、いかに多くのご家族がこのサービスを使い続けてくれるかということも重要です。
PdMに必要なスキルとは
──PdMの業務内容について、具体的に教えてください。
PdMの重要な役割として「事業企画、プロダクトロードマップの策定」があります。自分の思いつきではなく、ユーザーが何を求めているかを把握し、それを企画や機能に落とし込む。そして、持続的な収益事業となるように効果のある施策やサービスに落とし込んでいくことが求められます。
例えば、ユーザーの声、アプリの使い方、トレンド等の定性的なデータも含め、ニーズが可視化されている部分だけでなく、潜在的に求められているものもしっかり企画に落とし込んでいるかが肝ですね。「ユーザーサプライズファースト」というMIXI WAYに『みてね』らしさを加えた企画・戦略の立案、ロードマップの策定ができることが大事だと思います。
──PdMとして心がけてほしいポイントはありますか?
最終的な指標は売上になるので、そこに対してきちんとコミットできるかというのはPdMとして必ず意識してほしいポイントです。ただ機能を作って終わりではなく、それが結果として現れるまでやり続ける、改善し続ける姿勢は重視しています。
──他にPdMとして重視するポイントは何でしょうか?
関連部署との調整が多いので、コミュニケーション力や調整力も重要です。例えば、新規サービスや機能を提供する場合は事業開発部内で企画のすり合わせを行なうこともありますし、その上で横断的にかかわる機能が出てくるので、各PdMへの連絡も欠かせません。
また、告知を行う際にはプロモーションチームとの調整、新しいサービスを立ち上げる際には、法務や知財チームにチェックしてもらう必要があります。みてね事業部内外で円滑なコミュニケーションを図り、関係者やステークホルダーと協力しながら進める能力は、必須のスキルだと考えています。
──ちなみに、仲安さん流の調整術はありますか?
相手が一番気になるポイントは先に洗い出しておく、ということです。例えば法務に規約チェックを依頼する際に、ただ「確認してください」と丸投げするのではなく、「こういう事業上の懸念点があるのですが、問題はありませんか?」というように、チェックしてほしいポイントや懸念点を添えて相談するようにしています。お互いが動きやすいように丁寧なパスを回すことは意識しています。
──「開発チームが、健全に熱意を持ってプロダクトの開発/改善/運用に取り組めるような環境を構築する」と求人にありますが、具体的にはどういうことでしょうか?
PdMは、コンセプトやビジョンを持ってプロダクトを作り育てることが主な仕事です。その過程では「どうしてこれをやりたいのか」といった熱量が必要で、その熱量をエンジニアをはじめとするメンバーに伝え続けることも欠かせません。ちなみに開発チームとのコミュニケーションにおいては、みてね事業部内でアジャイル・スクラム研修を通じて学べるようになっています。
──アジャイル・スクラム研修とは?
プロダクト開発部の平田部長や、スクラムマスターの賀茂さんがコーチングするアジャイル開発の研修です。そもそも開発体制というのは自律的な組織であるべきで、「この機能を作ってください。仕様書はこれです」という流れではなく、「ユーザーのニーズや事業上の必要性により、こういうサービスが必要になりますが、どうしたら実現できますか?」という段階からみんなで話していくことが大事なんですよね。
スクラムチーム体制は、お互いがサービスに対して何でも意見して良いというフェアな状態です。PdMが「Aという機能を作りたい」と言っても、メンバーから「それは優先度が高い機能ですか?」と質問されたら、その理由を答えられないといけない。その内容次第では、優先度を下げることもあります。本当に必要な機能だけ集中して作り、そこからスケールしていける開発の仕方が根付いているんです。
また『みてね』ではチームの生産性が最大化される仕組みを導入していて、タスク管理ツールで一元管理をすることでチームの透明性を担保し、誰にでもみんなの進捗が分かるようにしています。情報格差が少なく、情報を取りたければ自由に取りに行けるので、働きやすい環境は整っていると思います。
──その他、働き方の特徴はありますか?
子育てしているメンバーも多いので、突発的な状況にもフレキシブルに対応しています。例えばミーティング中に、「今、保育園から子どもの熱が出たと連絡が来たので早退します」とか、「急に子どもが熱を出したのでフレックスで12時からスタートします」というのもOKで何の問題もありません。私たちは家族向けのプロダクトを扱っているので、家族を大切にするカルチャーが根付いていると思います。
大事なのはプロダクトのグロースのために「何を」試行してきたか
──応募条件について深掘りしたいのですが、「ソフトウェアプロダクトの開発組織において、プロダクト開発をリードする立場での職務経験」が必須スキルになっていますよね。どれくらいの年数が目安でしょうか?
3年ほどでしょうか。事業やプロダクトの開発要件やビジネス要件を出した上で、一定の形に仕上げるまでにおよそ3年はかかると思いますので、それくらいが目安ですね。
──事業やプロダクトの立ち上げだけでなく、その後の成長も見守っていることが大事なんですね。
ゼロイチの経験だけではなく、プロダクトのグロースのために、オーナーシップを持ってどのようなチャレンジをしたのかを評価したいと考えています。ただ、必ずしも成功していることは必須ではなく、失敗からどのような学びを得ているかが重要ですね。
──仮に3年チャレンジして成功しなかったとしてもアリなんですね?
プロダクトが成功するかどうかは、試行回数や外部要因による偶然性も影響すると思います。ですから、うまくいかなくても、しっかりと取り組んだという実感があれば、それは成長につながるものだと考えます。次のチャンスに向けてサポートしたいですし、MIXIではそうした考え方が一般的だと認識しています。
──ちなみに『みてね』のユーザーであることは必須でしょうか?
もしご自身にお子さんがいる場合は、ぜひ『みてね』を使っていただきたいですね。そうでない場合でも、兄弟の子供を通じて『みてね』を体験したり、周りに子供がいなくても、少しでも『みてね』アプリを使ったことがあるという経験を持っていてほしいです。実際、『みてね』のチームメンバーは、『みてね』ユーザーであり、子育て中の人や、プロダクトのビジョンや価値観に共感している人が多いと思います。サービスを迅速に企画したり改善する時に、自分が主要なターゲットであることは、非常に有利なんですよね。
『みてね』のミッション・ビジョン・バリューに共感してくれる人に来てほしい!
──マインド面では、どんなタイプの人に来てほしいですか?
『みてね』の掲げるミッション・ビジョン・バリューに共感してくれる人に来てほしいです。
また、プロダクトや新規事業、サービス作りが大好きな人が良いですね。その“大好き”のモチベーションは人それぞれで構いません。例えば、数字を追いかけるのが好きという人もいれば、ユーザーの喜ぶ声を自らのモチベーションにする人もいるでしょう。また、率直で自発的な人が向いていると思います。指示を待つのではなく、自分からボールを取ることができたり、自分からもっと良くするために周りを動かしてみたり。そういう人のほうが歓迎されますし、サポートもしてもらえると思います。
──自分からボールを取れる人、というのは?
お互いのタスクが可視化されて、透明化されているがゆえに、自分だけでなく組織内に落ちているボール(課題)をちゃんと見つけて、周りとコミュニケーションが取れる人ですね。着任後の最初の案件で『みてねみまもりGPS』のチームと一緒に仕事をしたんですけど、誰かが「これをやって」「あれをやって」と具体的な指示をなくても、GPSチームは目標を見据えて自律的に動いていて、本当に素晴らしいチームだと感じました。彼らは自分自身を鼓舞し、自然と仕事に取り組んでいるような感じです。それはおそらく、各メンバーが『みてね』のプロダクトやビジョンに共感して自律的に動けているからだと思いますね。
──さいごに、求人への応募を検討している方へメッセージをお願いします!
みてねには、さまざまな経歴を持つメンバーがいます。起業経験者やスタートアップの元CTO、シリコンバレー企業の元CTO、IT企業の元執行役員など、事業を展開する視点やビジネスの大局を見据えた話ができる人たちがたくさんいます。起業家や管理職経験者にとっても、刺激的な環境だと思います。新しい挑戦を求める方には、ぜひみてねPdMとしての活躍を考えていただきたいです。
株式会社MIXIはエンジニアを大募集しています!
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