7月16日、Search Engine Journalが「Google Renders All Pages For Search, Including JavaScript-Heavy Sites」と題した記事を公開した。
この記事では、GoogleがJavaScriptを多用するサイトも含めて、全てのウェブページを検索結果に表示するためにレンダリングする方法について詳しく紹介されている。以下に、その内容を紹介する。
Googleのレンダリングプロセスの説明
Googleの「Search Off The Record」ポッドキャストの最近のエピソードでは、GoogleがJavaScriptを多用するウェブサイトをどのように処理するかについて語られた。Googleは、JavaScriptに依存するサイトも含めて、全てのウェブサイトを検索結果にレンダリングすると断言している。
Googleはウェブサイトをクロールする際、ヘッドレスブラウザを使用してウェブページを処理するため、GoogleはJavaScriptが実行された後のページをユーザーが見るのと同じ形でインデックスすることができる。
同ポッドキャストでは以下のように語られている。
「インデックス作成のパイプライン処理上でブラウザを実行し、JavaScriptが実行された後のウェブページのビューを、ユーザーがウェブページを見るのと同様にインデックスします。」
このプロセスが高コストであることを認めつつも、特にJavaScriptに大きく依存するウェブページの、「完全なコンテンツ」にアクセスすることが必要だと考えている、と述べた。
継続的なブラウザ更新
チームはまた、2019年に「Evergreen Googlebot」への移行についても言及した。この更新により、GooglebotはChromeの最新の安定バージョンに対応することが保証された。この変更により、Googleの現代のウェブサイトをレンダリングおよびインデックスする能力が向上した。
ウェブサイト所有者と開発者にとっての意味
- JavaScriptには朗報:あなたのウェブサイトが多くのJavaScriptを使用している場合でも、Googleはそれを理解してくれている可能性が高い。
- 速度は依然として重要:GoogleはJavaScriptをよりよく処理できるが、早く読み込むウェブサイトを維持することは依然として重要だ。
- 可能な限りシンプルに:JavaScriptを使用するのは問題ないが、過剰に使用しないように注意すること。シンプルなウェブサイトは、Googleと訪問者の両方にとって理解しやすいことが多い。
- 作業を確認する:Googleの無料ツール、例えば「Fetch As Google」を使用して、検索クローラーがサイトをレンダリングできることを確認すること。
- 全てのユーザーを考慮する:一部のユーザーは遅いインターネットや古いデバイスを使用しているかもしれない。JavaScriptが完全に読み込まれなくても、主要なコンテンツが機能することを確認すること。
まとめ
GoogleがJavaScriptを多用するウェブサイトを処理できる能力は、開発者にとって自由度を高める。しかし、依然として高速で使いやすいウェブサイトを作成することに焦点を当てることが重要だ。これらのポイントを念頭に置くことで、Googleと訪問者の両方にとってウェブサイトを良好な状態に保つことができる。
詳細はGoogle Renders All Pages For Search, Including JavaScript-Heavy Sitesを参照していただきたい。