7/11、Rustで書かれ、GPUアクセラレーションを活用した高速なテキストエディタ「Zed」が、ついに公式のLinuxビルドをリリースした。
過去数ヶ月にわたり、ZedのLinuxサポートに関する進展が報告されていたが、ついに正式リリースされた。この最新のオープンソースコードエディタは、元Atom開発者によって開始され、Linux上で正式ビルドを提供するまでに成熟した。
Zed on Linuxを試してみたい方は、以下のコマンドを実行するだけでインストールが可能である。
curl https://zed.dev/install.sh | sh
Vulkan APIを使用
Zed on Linuxは、GPUアクセラレーションのためにVulkan APIを使用している。Vulkan APIはKhronos Groupによって開発および管理されている標準仕様であり、以下のような特徴がある。
高性能: Vulkanは、GPUをより直接的かつ効率的に制御するための低オーバーヘッドなAPIである。これにより、CPUとGPU間の通信を最適化し、パフォーマンスを向上させることができる。
クロスプラットフォーム: Vulkanは、Windows、Linux、Android、iOSなど、複数のプラットフォームで動作する。これにより、開発者は一度のコーディングで複数のプラットフォーム向けのアプリケーションを作成できる。
マルチスレッド対応: Vulkanはマルチスレッド環境での効率的な操作をサポートしており、複数のCPUコアを活用して描画コマンドを並行して処理できる。これにより、最新のマルチコアプロセッサの性能を最大限に引き出すことが可能となる。
こうしたValkan APIを活用していることで、GPUを効率的に用い、Zedは高速な起動と実行速度を実現している。
詳細はZed.devを参照していただきたい。