5月25日、Fedora Magazineに掲載された「RedisからValkeyへの移行」と題した記事が人気だ。
この記事では、Redisのライセンス変更に伴い、代替プロダクトとしてのValkeyに注目が集まる中、その方法について詳しく紹介されている。
以下に、その内容を簡潔にまとめて紹介する。
背景
数週間前、Redisの開発会社はブログ投稿で、今後のRedisプロジェクトのバージョンがBSD-3条項ライセンスからRSALv2/SSPLv1の二重ライセンスに移行することを発表した。この変更により、Redisはもはやオープンソースとして認められなくなる。これに応じて、複数のRedisの既存の貢献者とメンテナがLinux Foundationの新プロジェクト「Valkey」を立ち上げた。ValkeyはRedisのオープンソース版として機能し、同じコードベースから派生している。
移行方法
FedoraユーザーがRedisからValkeyに移行するには、valkey-compat-redis
パッケージを使用する。以下の手順で移行を行う。
1. Redisの確認
現在のRedisサーバの情報を確認する。
$ redis-cli info server
# Server
redis_version:7.2.4
2. データの書き込み
Redisにデータを書き込む。
$ redis-cli set test_key "written in redis 7.2.4"
3. valkey-compat-redisのインストール
valkey-compat-redis
パッケージをインストールする。
$ sudo dnf install valkey-compat-redis --allowerasing
4. Valkeyの起動
Valkeyを起動し、サーバ情報を確認する。
$ sudo systemctl start valkey
$ redis-cli info server
# Server
redis_version:7.2.4
valkey_version:7.2.5
5. データの確認
Valkeyに移行後、データが正しく移行されているか確認する。
$ valkey-cli get test_key
"written in redis 7.2.4"
その他の考慮事項
valkey-compat-redis
を使用せずに、直接Valkeyをインストールすることも可能。- ValkeyはRedisと同じプロトコルとポートを使用するため、アプリケーションの設定変更は最小限で済む。
詳細はHow to move from Redis to Valkeyを参照していただきたい。