5月15日、Googleは最新のAI技術を活用したAndroidの新機能を発表した。Google I/O 2024で紹介されたこれらの新機能は、開発者が効率的かつ革新的なアプリを構築するためのツールやサービスのアップデートが含まれている。
Googleは「Android開発者がGoogle I/O 2024で知るべき15のこと」(15 Things to know for Android developers at Google I/O)という記事を公開し、Android開発者に向けた情報をまとめている。
以下に、その内容を簡潔にまとめて紹介する。
次世代アプリのためのAI活用
1. Android StudioにGeminiを搭載
Gemini in Android Studio(以前のStudio Bot)は、Android開発のためのコーディングコンパニオンである。今年のGoogle I/Oでは、コード提案、Geminiを活用したアプリ品質インサイト、マルチモーダル入力のプレビューなどの新機能が紹介された。
2. ジェネレーティブAIを活用した開発
AndroidはジェネレーティブAIアプリを構築するためのソリューションを提供している。クラウド上で利用可能なGemini APIやFirebaseのVertex AIを直接Androidアプリに組み込むことが可能である。オンデバイス用にはGemini Nanoが最も効率的なモデルであり、Patreon、Grammarly、Adobeなどの早期採用者と協力して開発が進められている。
多様なデバイスに対応するアプリ開発
3. アダプティブデザインの推進
新しいComposeアダプティブレイアウトライブラリを利用して、スマートフォン、フォルダブル、タブレットなど様々なデバイスに適応するアプリを構築できる。また、スタイラスやキーボードのサポートを追加して、ユーザーの生産性を向上させることができる。
4. Jetpack Glanceでホーム画面を強化
Jetpack Glance 1.1がリリース候補版として公開され、Composeのスキルを活かして高品質なウィジェットを構築できるようになった。
開発者の生産性向上
10. Kotlin Multiplatformによるビジネスロジックの共有
Kotlin Multiplatform (KMP)を使用すると、異なるプラットフォーム間でKotlinコードを共有できる。JetpackライブラリのDataStoreやRoomもKMPに移行しており、Google内部でもKMPが利用されている。
11. Composeの最新アップデート
2024年6月にリリース予定のComposeには、共有要素トランジションやパフォーマンス改善など、多くの新機能が含まれている。
12. 最新のAndroid Studioプレビュー
Android Studio Koala 🐨Feature Drop (2024.1.2)が公開され、新しいGemini機能や開発プロセスを効率化するさまざまな新機能が追加された。
Google Playの最新情報
13. ビジネス成長を促進するGoogle Playのアップデート
カスタムストアリスティングの強化や、収益最適化のための支払いオプションの拡大などが発表された。
14. Checksによるアプリのコンプライアンスの簡素化
GoogleのAIを活用したコンプライアンスソリューション「Checks」を使用すると、プライバシー問題を迅速に特定し解決できる。
15: そしてもちろんAndroid 15について
…しかし、それについては明日までお待ちいただきたい。まだいくつかのサプライズが残っている!
詳細は15 Things to know for Android developers at Google I/Oを参照していただきたい。