4月23日、MetaがMeta Questデバイスのオペレーティングシステム「Meta Horizon OS」をサードパーティのハードウェアメーカーに開放すると発表した。これにより、開発者がアプリケーションをより広範囲に展開できるようにし、Mixed Reality(混合現実)向けのエコシステムをより巨大なものにしていくための大きな一歩を踏み出したと言える。
Meta Horizon OSとは
Meta Horizon OSは、Meta Questヘッドセット向けのMixed Reality(混合現実)オペレーティングシステムである。
このOSはMixed Reality体験を支えるコア技術と、ソーシャルプレゼンスを中心とした一連の機能を組み合わせている。Metaは、スタンドアローン型ヘッドセットの開発を通じ、インサイドアウトトラッキングや自己追跡コントローラーの開発など、次世代のコンピューティングプラットフォームを構築するために10年の歳月を費やしてきた。Androidを基盤としたOS開発から始まったこの長期的な投資が、本日のMeta Horizon OSに結実したという。
搭載デバイスの開発とアプリエコシステムの拡張
Metaは、ASUS、Lenovo、Xboxといった世界的な技術企業と協力して、Meta Horizon OSを搭載した新たなデバイスの開発を進めている。これらの企業は、それぞれの専門知識を活かして、ゲーム、生産性、学習、エンターテイメント向けのMixed Realityデバイスを開発している。
更にMetaは、より多くのデバイスメーカーにMeta Horizon OSを開放することで、アプリ開発者がユーザーへのリーチを拡大しようとている。
Metaは、現在2つのアプリストアを抱えている。
これらのMeta Horizon Store(公式アプリストア)とApp Lab(ストア外でアプリを配信できるシステム。公式ストアに比べて審査が緩い)間の障壁を取り除き、基本的な技術要件とコンテンツ要件を満たす開発者であれば、プラットフォーム上でソフトウェアを出荷できるようにしていく。
また、モバイル開発者が複合現実エクスペリエンスを作成できるようにする、新しい空間アプリフレームワークも開発中とのこと。開発者は、使い慣れたツールを使用して、モバイルアプリを Meta Horizon OS に導入したり、まったく新しい複合現実アプリを作成したりできるようになるという。
詳細は[Introducing Our Open Mixed Reality Ecosystem]を参照していただきた