Kubernetes 1.29がGKE Regular Channelで提供
2月8日、Google CloudはKubernetes 1.29をGKE Regular Channelでリリースした。
新バージョンには数々の新機能が搭載され、エンジニアたちにとって注目すべき内容が含まれる。詳細はKubernetes 1.29 Release Notesを参照いただきたい。
新機能: CELを使用したAdmission Policyの検証
Kubernetes 1.29では、Admission Policyの検証にCommon Expression Language(CEL)が導入され、柔軟な検証ポリシーが実現された。
新機能: InitContainersをSidecarとして構成
Pod内でInitContainersを通常のコンテナと同様に構成できるようになった。AI/MLワークロード向けに重要な機能であり、既にIstioなどで広くテストされている。新機能はノードが1.29以降であることが前提であり、古いノードを使用しているクラスターに対する注意が必要だ。
新API: API Priority and Fairness/Flow Control
API Priority and Fairnessが1.29でStable V1 / GAに昇格し、クラスター管理者はAPIサーバーの挙動を効果的に制御できるようになった。この機能は、Google GKEで早期にテストおよび活用され、1.26.4以上のバージョンではより高いkubelet QPS値が設定されている。
非推奨と削除
1.29では、以前に非推奨とされていたv1beta2 Priority and Fairness APIsは提供されなくなった。その代わりに、新たにv1beta3 Priority and Fairness APIsが非推奨となり、1.32で提供されなくなる。また、Node APIやセキュリティに関する変更もあり、詳細は公式ドキュメントを参照していただきたい。
詳細はKubernetes 1.29 is available in the Regular channel of GKEを参照していただきたい。