2月7日、Meta社はAI生成画像に「Imagined with AI」ラベルを導入する方針を発表した。AI画像生成ツールを使用して作成された写真には、自動的にAIの関与を示すラベルが適用され、透明性が向上する。
ラベリングの新しいアプローチ
Meta社は他社と連携してAI生成コンテンツを特定する共通の技術基準を開発している。
IPTCメタデータと不可視の透かしはPAI(Partnership on AI)のベストプラクティスと一致しており、他社が作成した画像にも同様のラベルが適用される見通しだ。
※ IPTCメタデータ …IPTC(International Press Telecommunications Council)メタデータは、主に報道機関やメディア業界で使用される、画像や写真に関する情報を標準化するためのメタデータ形式。IPTCは、画像に関する情報を共有し、検索可能にするための標準的な規格を提供している。
※ PAI (Partnership on AI) …Partnership on AI(PAI)は、人工知能(AI)に関する倫理的かつ社会的な側面に焦点を当てた国際的な協力体。テック企業、研究機関、非営利団体など、異なる分野からの組織が協力し、共同でAIの開発、運用、利用に関する方針やベストプラクティスを確立し、推進している。
技術基準の共有
Meta社は、C2PAおよびIPTC技術基準に基づく不可視マーカーの特定ツールの構築を進めている。これによりGoogle、OpenAI、Microsoft、Adobe、Midjourney、Shutterstockなど、 他社が作成した画像にもラベルが付けられるようになる 。しかし、AI生成コンテンツの信号はまだ画像生成ツールにしか含まれておらず、音声やビデオ生成ツールには適用されていない。そのため、人々がAI生成ビデオや音声を共有する際には開示とラベルのツールを使用するよう要求する。開示がない場合、ペナルティが課せられる可能性がある。
このアプローチは優れているが、すべてのAI生成コンテンツを特定することはまだ難しいとされている。また、不可視マーカーが削除される可能性もあるため、Meta社は自動的にAI生成コンテンツを検出する分類器の開発や、透かしの削除・変更を困難にする方法にも取り組んでいる。
詳細はLabeling AI-Generated Images on Facebook, Instagram and Threadsを参照していただきたい。