2024年2月2日、Microsoft Edgeは「Interop 2024」への参加を表明した。このプロジェクトは、ウェブプラットフォームの改善を目指し、クロスブラウザの互換性問題を解決するために取り組んでいる。今年のInteropにはApple、Mozilla、Google、Bocoup、そしてIgaliaが参加する。

Interopとは

Interop 2024は、ウェブ開発者が日常の作業をより快適に行えるよう、頻繁にリクエストされる機能の実装とクロスブラウザの互換性の向上を目指している。このプロジェクトは、Flexbox、Grid、CSSアーキテクチャ、HTML要素などの様々な領域に焦点を当て、ウェブプラットフォームの使い勝手向上に貢献している。

Interop 2024は、Compat 2021、Interop 2022、およびInterop 2023といった過去の取り組みに続くものだ。これらのイベントやプロジェクトは、ウェブ開発者コミュニティと協力し、ウェブプラットフォーム全体の向上に貢献してきた。毎年、異なるブラウザベンダーや開発者が協力して、共通の課題に対処し、クロスブラウザの互換性を向上させることを目的としている。
Interopの詳細についてはこちらに詳しい（英語記事）。

MS EdgeにおけるInterop 2024での重点項目

レイアウト

FlexboxとGridは、ウェブ上でのレイアウト作成を劇的に変えたが、微細なブラウザの不一致が残っていた。Interop 2024では、これらの不一致に焦点を当て、開発者がより安心してこれらの機能を使用できるようになるだろう。

CSSアーキテクチャ

CSSアーキテクチャでは、Cascade LayersやContainer Queriesといった概念がクロスブラウザで利用可能になり、より簡潔で理解しやすいコードを書くことができるようになった。今年も、CSSネスティングに注力し、コードの可読性やモジュラリティを向上させる。

HTML要素

HTML要素において、Dialog HTML要素がChromeで初めて導入され、Interop 2022の一環として全ブラウザで利用可能になった。今年は、関連するHTML機能であるPopover APIに焦点を当て、開発者が簡単にコードを記述できるようになるだろう。

その他の焦点領域

アクセシビリティ、カスタムプロパティ、Declarative Shadow DOM、フォントサイズの調整など、Interop 2024では様々な領域に取り組んでいる。これらの改善は、ウェブ開発者がより効果的に仕事を進め、ユーザーにとってもより良いエクスペリエンスを提供できるようになるだろう。

詳細はMicrosoft Edge and Interop 2024を参照してほしい。