Semantic Kernel for Javaが発表
Microsoftは7月20日、Java開発者向けにSemantic Kernel for Javaを発表しました。
このオープンソースライブラリを使えば、JavaでコーディングしながらAIの力を利用できるようになります。
詳細を見ていきましょう。
Semantic Kernel for Javaとは?
Semantic Kernel for Javaは、JavaでAIの力を活用するためのオープンソースライブラリであり、Java 8以上と互換性があります。
AIサービスをJavaアプリケーションに統合できるので、Javaの開発環境を犠牲にすることなく、人工知能と大規模な言語モデルを最大限に活用できます。
MavenやGradleとの統合も容易に
Semantic Kernel for Javaは、MavenやGradleプロジェクトにも簡単に組み込めます。
既存のJavaプロジェクトでも、簡単にSemantic Kernelの機能を使うことができます。
サンプルコードも多数用意
Semantic Kernel for JavaのGitHubリポジトリには、多くのサンプルコードが提供されています。
これを使えば、JavaアプリケーションにAIサービスを組み込む方法を学ぶことができます。
以下は、OpenAIクライアントを作成するためのサンプルコードです。
OpenAISettings settings = AIProviderSettings.getOpenAISettingsFromSystemProperties();
NonAzureOpenAIKeyCredential credential = new NonAzureOpenAIKeyCredential(settings.getKey());
OpenAIAsyncClient client = new OpenAIClientBuilder()
.credential(credential)
.buildAsyncClient();
このサンプルコードでは、OpenAIクライアントの作成方法が示されています。
OpenAIの設定情報を取得し、非AzureのOpenAIキーの認証情報を使用してクライアントを構築します。
その他のポイントや変更点
Semantic Kernel for JavaはMITライセンスのオープンソースプロジェクトであり、現在はアルファリリースの0.2.6-alphaが利用可能です。
また、Discordチャンネルが設置されており、開発者コミュニティとの交流ができます。
詳細な情報は「Introducing Semantic Kernel for Java」を参照してください。
まとめ
Semantic Kernel for Javaのリリースにより、Java開発者はAIの力を活用しながらコーディングすることができます。
このオープンソースプロジェクトは、JavaとAIを容易に統合し、革新的なアプリケーションの開発を促進します。
現在はアルファリリースの段階で、フィードバックや問題の報告が求められています。
あなたもこのアルファリリースに加わってみてはいかがでしょうか。