勝率2.6倍――AIで“勝てる広告”を生むサイバーエージェント GPU基盤を“あえて自社開発” そのワケは?
ARANK
製造現場から小売店舗に至るまで、AIがあらゆるビジネスの現場に進出している。AIが特別なものではなくなったいま、企業が考えるべきは「AIを何に使うか」ではなく「AIをどう動かすか」というインフラについてだ。 興味深い例に、IT大手のサイバーエージェントがある。同社は仕組みが複雑化するインターネット広告事業にAIを活用し、効果などの数値をAIで分析してマーケティングの精度を高めようとしている。その本気度を示すかのように、2019年に設置した「AI事業本部」でAIやデータサイエンス領域をより強化し続けている。 サイバーエージェントの高橋大輔氏(グループIT推進本部CIU, Solution Architect) 「もはやアドテクノロジー(広告技術)を人間の頭で考えるのは難しい状況になっています。人間が想像しなかったものを生み出す、またその手助けになることをAIに期待しています」――こう話すのはサイバーエージェントで機械学習基盤の管理を手掛ける高橋大輔氏(グループIT推進本部CIU, Solution Architect)だ。 AI活用を積極的に進める同社は、その基盤になるインフラ運用でも先進的な戦略を採っている。今回はサイバーエージェントのAI活用の最前線から、そ…