8月4日、It's FOSS Newsに「Firefoxは約5,000万人のユーザーを失った - 懸念すべきことは?」が公開された。
MozillaのFirefoxは、Chromiumベースのブラウザに代わる唯一の人気ブラウザである。
しかし、ここ数年、Firefoxは人気を失いつつある。
FirefoxのPublic Data Reportによると、2018年末のアクティブ(月間)ユーザー数は約2億4400万人いる。
それが、2021年7月後半には約1億9800万人まで減少している。
つまり、ユーザー数が4,600万人も減少したことになる。
スクリーンショット: https://data.firefox.com/dashboard/user-activity
Firefoxの衰退の問題
なぜユーザーはChromiumベースのWebブラウザやChromeに移行しているのか。
すぐに思いつくものはいくつかある。
- AndroidのデフォルトブラウザはGoogle Chrome
- WindowsのデフォルトブラウザはMicrosoft Edge
- google.comがユーザーにChromeのインストールを勧める(潜在的には反競争的な行動)
- 一部のWebサービスがChromeベースのブラウザ専用
それに加え、Firefoxが間違っていたと思う点もいくつかある。
- 大規模なオーバーホールで常にUXを壊す
- 近年の大幅な性能向上が見られない
もちろん、完璧なウェブブラウザはない。しかし、懸念すべきである。
なぜ心配する必要があるのか
Firefoxは、Chromiumベースのブラウザに対抗できる唯一のライバルである。
もしFirefoxがないと、他のブラウザエンジンの選択肢がなくなる。
独占は悪い。これには同意できるはずだ。
そのため、Chromeエンジンに代わる何かは、生き残らなければならない。
Chromeが圧倒的なシェアを誇っていても、技術的に優れていると主張したとしても、Firefoxは依然として貴重な存在である。
なぜなら、Firefoxは他とは比べ物にならないほど多くのカスタマイズ機能があり、プライバシーポリシーを常に改善しているからだ。
もしかしたら、今のFirefoxに不満を感じて、他のものに移ってしまうかもしれない。
それは完全に自由である。
しかし、Firefoxが存在しなくなったときに、代替手段がないとしたらどう思うだろうか。
競合他社がChromiumをベースにすることを好んだり、反競争的な活動を行ったりするだけで、我々は多くの良いものを(強制的に)失うことになる。
したがって、バランスを保つためには、ハイテク企業の反競争的な行動に常に反対し、Firefoxを(どんな形であれ、セカンダリブラウザとしても)使い始めるべきだと思う。
もちろん、この状況にMozillaは真剣に向き合わなければならない。