公共交通情報オープンデータ化の知られざる先駆者、永井運輸の奮闘 群馬県前橋市
ARANK
くじらキャピタル代表の竹内が日本全国の事業者を訪ね、地方創生や企業活動の最前線で奮闘されている方々の姿、再成長に向けた勇気ある挑戦、デジタル活用の実態などに迫ります。今回は群馬県前橋市で、トラック輸送を主体にタクシー事業、観光バス事業、乗合バス事業、不動産事業などを営む永井運輸株式会社様にお話を伺いました。Googleマップで経路検索をすると、自動車や電車、徒歩に加え、バスを使った経路も選択肢として表示されることが増えてきたと思いませんか?実はこれ、バス事業者が「GTFS (General Transit Feed Specification)」という仕様に準拠した路線データをGoogleに提供しているからなのです。永井運輸はこのGTFSに全国で最も早く対応したバス事業者の1社で、公共交通情報のオープンデータ化の知られざる先駆者です。なぜ群馬県の中堅バス事業者が、GTFSに率先して対応できたのか。バス事業部を管掌する小又取締役と、GTFS対応を主導した水野課長にお話を伺いました。トラック1台から前橋有数の総合運送企業へ竹内 まずは永井運輸様の事業内容と、会社の沿革を教えていただけますでしょうか?小又取締役 1953年9月に先代の社長がトラック1台で運…