P4が迫る“聖域”開放 データプレーンもプログラム可能に
CRANK

SDN(Software Defined Networking)によってネットワークがプログラム可能なものとなって約5年。かつてはスイッチ/ルーターを提供するネットワーク機器ベンダーしか触れなかったネットワーク機能も、今ではSIer/NIerやユーザー自身がある程度、自由に操ることができるようになった。だが、ユーザー側がプログラムできる範囲がまだ限定的であることも確かだ。残された“聖域”と言えるのがデータプレーン、つまりチップセットである。SDNによる「ソフトウェア定義」とは結局、コントロールプレーン側に限ったものだった。データプレーン(=ASIC等に搭載された機能)を、コントロールプレーンからどう使うのかを定義できるに過ぎない。したがって、SDNでできることは“既存のプロトコルありき”になる。ユーザーが、現在は存在しないネットワーク機能を使いたいと思っても、それを実現するプロトコルを実装したASICと、それを搭載した機器の登場を待つしかない(図表1の左)。この聖域を開放し、データプレーンも自在にプログラムできるようにしようとする動きが始まっている。「P4」だ。図表1 データプレーンプログラマビリティによる変化ユーザーがプロトコルを作るP4と…

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