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NTT西日本、SDN技術で柔軟なネットワーク構築・運用を支援する「フレッツ・SDx」

 西日本電信電話株式会社(NTT西日本)は3日、SDN(Software Defined Networking)技術を用いてLAN/WANの集中管理を行い、ユーザー企業に最適なネットワークを柔軟に構築できるように支援する「フレッツ・SDx」を、4月より提供開始すると発表した。

 「フレッツ・SDx」は、SDN技術を利用し、LAN/WANのトータルな管理を支援するサブスクリプション型サービス。オプションのレイヤ2スイッチや無線LANアクセスポイントを活用することにより、SDNコントローラから拠点のネットワーク環境につながる機器、構成情報の集中管理を行えるという。なお、コントローラには「フレッツ・v6オプション」を契約している「フレッツ 光ネクスト」回線から、PCを用いてアクセスできる。

 また、ネットワークに負荷をかける特定のアプリケーションの通信を振り分け、拠点から直接インターネットへ接続させる(ブレイクアウトさせる)ことにより、オフィスネットワーク内のトラフィック負荷を低減し、快適なオフィスのネットワーク環境を維持できるように支援するとのこと。サービスでは、ブレイクアウト時のセキュリティリスクに備えて、セキュリティ機能を標準で提供している。

 このほか、コントローラ上で専用ルータ、レイヤ2スイッチ、無線LANアクセスポイントを設定しておくことにより、機器の自動設定(ゼロタッチ)に対応。現地での設定作業が不要になるため、設置時の負荷が軽減するとした。

 なお、セキュリティ定義やブレイクアウトに用いるクラウドへの接続情報は、常に最新の状態で利用可能で、今後求められる新機能についても、順次提供していく予定。さらにIT担当者のニーズに応じ、ルータ、スイッチ、アクセスポイントの設置工事やコントローラ上での設定代行を、有償オプションとして用意している。

 加えて「フレッツ・SDx」では、「フレッツ 光ネクスト」利用中の拠点間でダイレクトな通信を実現することにより、低遅延で安定したVPNの構築が可能になるとのことだ。

 利用にあたっては、「フレッツ 光ネクスト」と「フレッツ・v6オプション」の契約が必要。拠点あたりの利用料(税込、以下すべて同じ)は、フレッツ・SDx専用ルータ+コントローラ利用料が月額5500円。スイッチのレンタル料金が月額2750円から、アクセスポイントのレンタル料金が月額3300円など。なおサービスの利用にあたっては、1年間の基本契約期間が定められている。