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C# & Unityで小型衛星姿勢制御ツールを作ってみた①

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趣味で宇宙開発を行う団体「リーマンサット・プロジェクト(Ryman Sat Project=rsp.)」がお送りする新春アドベントカレンダーです。
9日目の記事です。インデックス記事はこちら。

こんにちは。超小型人工衛星「RSP-01」の姿勢制御を担当している よねやん(@ytakuro0926)です。

前々からUnityに興味があって、現状の姿勢制御のシミュレーションツールをUnityで実装して姿勢状態を3Dで表現したら色々と分かりやすくなるのではと思いました。
というのも、姿勢制御は最初とっつきにくいので汗
もちろん、ある程度理解している人に向けて定量的な解析にも使うので3Dと一緒にグラフも表示したいと思っています。

コンセプトとしては

小型衛星開発をする学部生が使いやすく且つ実用的であること!

コンセプトにのっとっているため、大型の衛星に需要のある軌道計算やスラスター考慮はいったん拡張開発においておこうと思っています。
軌道計算は同じくリーマンサットのだいごさんにお願いしようかな。。。

当初現在考えていた機能はこんな感じです。

ツール全般機能

 ・CADデータを読み込ませて実際の衛星の見た目で3D表現する。

衛星データ解析機能

 ・衛星から落としてきたジャイロデータを読み込ませてUnityで姿勢を表現する。

姿勢制御シミュレーション機能

 ・衛星のパラメータを入れて姿勢制御のシミュレーションをする。
 ・CADデータを読み込ませてユーザーの物理量の入力を省略する。

この記事を書く前からUnityをインストールしていじっていたのでインストール方法はスキップします。すみません。興味のある方はぐぐってください。私は本買って勉強しています。

さて、Unityの画面はこんな感じ。
unity画面.png

Unityの画面でオブジェクト(画像でいうところの球体や立方体)を作成して、ここに色や物理演算のクラスを設定。
んでそれらのオブジェクトにC#で書いたソースコードを食わせて具体的な動きの指示を与えるらしい。

それで色々とみてみると、オブジェクトの中にカメラがあり、どうやら複数もカメラの設定ができそう。
これなら衛星を見つめるメインカメラと衛星搭載を模擬したサブカメラを同時に表示できそう。

オブジェクトの設定やコンパイルはある程度わかったのでUIの設定を勉強したら実装にうつっていこうかなと思ってます。

んで、軽くUIを勉強してみて、とりあえずデザインのプロトタイプだけさっくりと作成。
プロト画面.png

イメージとしては右側にインプットの項目をおいて、メインに衛星を置いて、その下に定量的なグラフを表示しようかなと。
できたら上の方に衛星に搭載したカメラのビューをおけたらなと思ってみたり。

具体的な実装は次回投稿にしようと思います。

リーマンサット・プロジェクトは「普通の人が集まって宇宙開発しよう」を合言葉に活動をしている民間団体です。
他では経験できない「宇宙開発プロジェクト」に誰もが携わることができます。
興味を持たれた方は https://www.rymansat.com/join からお気軽にどうぞ。

次回は@OzoraKoboさんの「RSP-00「激レア」開発記 制作の軌跡」です。

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