YouTube Data API v3を使用して、YouTubeページと同じリストモジュールを作ってみた【LIGアドベントカレンダー20日目】

YouTube Data API v3を使用して、YouTubeページと同じリストモジュールを作ってみた【LIGアドベントカレンダー20日目】

はっちゃん

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こんにちは、フロントエンドエンジニアのはっちゃんです。

こちらはLIGアドベントカレンダーの20日目の記事です。
LIGアドベントカレンダー2019は
こちら!

今回は、YouTube Data API v3を使って、YouTubeページと同じリストモジュールを再現してみたいと思います。

YouTube Data APIとは

YouTubeが提供しているAPIで、動画やチャンネル、再生リストに関わる情報を取得して、自分のWebサイトやアプリケーションで使用することができます。

公式のドキュメントが用意されているので、詳しくはこちらをご覧ください。
https://developers.google.com/youtube/v3/getting-started?hl=ja

今回やること

  • 動画URLの取得
  • サムネイルの取得
  • タイトルの取得
  • チャンネル名の取得
  • チャンネルURLの取得
  • 再生回数の取得
  • 再生時間の取得
  • 投稿日時の取得
  • 説明の取得

になります。

ではさっそくやっていきましょう。

YouTube Data APIを使う準備

YouTube Data APIを使うには、まずAPI keyを作成する必要があります。

このプロセスは今回のメインの話題ではないので、参考サイトを載せておきます。
YouTube Data API v3 を使って任意のプレイリストの動画情報をJSON形式で取得する jQuery + Ajax – hi3103の備忘録

また、今回欲しい情報は、動画の情報なので、videos APIを使用します。

このようなURLになります。

'https://www.googleapis.com/youtube/v3/videos?id=[動画ID]&key=[API_KEY]&part=snippet,contentDetails,statistics,status

公式ドキュメントはこちらです。
https://developers.google.com/youtube/v3/docs/videos

JavaScript

このようなコードになりました。

通信には、jQueryのAjaxを使用しました。

//リクエストパラメーターのセット
//リクエストパラメーターのセット
const KEY = 'API_KEYが入ります' ;// APIKEY
const ID = 'fADXsTe05zs' ;// 動画ID
let url = 'https://www.googleapis.com/youtube/v3/videos'; // APIURL
url += '?id=' + ID;
url += '&key=' + KEY;
url += '&part=snippet,contentDetails,statistics,status';

//Ajax通信をする
$(function(){
  $.ajax({
    url: url,
    dataType : 'json'
  }).done(function(data){
    // URL
    $('#js-youtube-link').attr('href', `https://www.youtube.com/watch?v=fADXsTe05zs&t=25s${data.items[0].snippet.channelId}`);
    
    // サムネイル
    $('#js-youtube-image').attr('src', data.items[0].snippet.thumbnails.medium.url);
    
    // タイトル
    $('#js-youtube-title').append(data.items[0].snippet.title);
    
    // チャンネル名
    $('#js-youtube-channel').append(data.items[0].snippet.channelTitle);
    
    // チャンネルURL
	const $youtubeChannel = $('#js-youtube-channel');
    $youtubeChannel.attr('data-href', `https://www.youtube.com/channel/${data.items[0].snippet.channelId}`);
    
    // aタグ内で別のURLに遷移
    $youtubeChannel.on('click', (e) => {
      e.stopPropagation();
      e.preventDefault();
      window.open($('#js-youtube-channel').data('href'), '_blank');
    });
    
    // 再生回数
    $('#js-youtube-views').append(data.items[0].statistics.viewCount);
    
    // 再生時間
    let duration = data.items[0].contentDetails.duration;
    let convertDuration = moment.duration(duration).format('hh:mm:ss');
    $('#js-youtube-duration').append(convertDuration);
    
    // 投稿日時
    moment.locale('ja');
    let date = data.items[0].snippet.publishedAt;
    let convertDate = moment(date).fromNow();
    $('#js-youtube-date').append(convertDate);
    
    // 説明
    $('#js-youtube-description').append(data.items[0].snippet.description);
    
  }).fail(function(data){
    console.log('通信に失敗しました。');
  });
});

気をつけるところは、主に時間に関わる部分です。

再生時間は、デフォルトだとISO 8601形式で返ってくるので、hh:mm:ss形式に変換しなければいけません。投稿日時も、同様の形式で返ってくるので、YouTubeの表示に合わせるには、「何日前」「何週間前」「何ヶ月前」に変換しなければいけません。

日付・時間の管理に便利なmoment.js

フルスクラッチでもできるのですが、デフォルトで使えるDate関数を使用する必要があり、書くと大変なので、ここはサクッとライブラリーを使用して解決してしまいましょう。

日付・時間の管理はDate関数を色々便利に拡張したmoment.jsが有名です。
Moment.js | Home

moment.jsでできることはこちらの記事がわかりやすいです。
全52項目!Moment.js日付データ取得・設定する(Setter, Getter)実例

再生時間の変換

コードを抜粋して見てみましょう。

// 再生時間
let duration = data.items[0].contentDetails.duration;
let convertDuration = moment.duration(duration).format('hh:mm:ss');
$('#js-youtube-duration').append(convertDuration);

YouTube Data APIから取得した再生時間の情報をmoment.duration関数に渡して処理しています。

こちらの関数は、moment.jsの拡張モジュールを入れないと使用できないので、cdnキャッシュされているこちらのURLを読み込んでおきましょう。

https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/moment.js/2.24.0/moment-with-locales.min.js

準備ができたら、format関数にhh:mm:ssを指定して完了です。

投稿日時の変換

こちらもコードを抜粋して見てみましょう。

moment.locale('ja');
let date = data.items[0].snippet.publishedAt;
let convertDate = moment(date).fromNow();
$('#js-youtube-date').append(convertDate);

YouTube Data APIから取得した投稿日時の情報をfromNow関数で現在までの時間に変換しています。

注意しなければいけないのが、変換したものをそのまま表示すると、英語になってしまいます。

そこでmoment.local関数を使用して、日本語に固定させています。

こちらの関数、moment.jsの拡張モジュールを入れないと使用できないので、cdnキャッシュされているこちらのURLを読み込んでおきましょう。

https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/moment-duration-format/2.3.2/moment-duration-format.min.js

準備ができたら、local関数にjaを指定して完了です。

表示の確認

では表示を確認してみましょう。

下記のように表示されていれば成功です。

codepenも載せておきます(API KEYはご自身で取得して入れてください)。

See the Pen
youtube component
by k_hatsushi (@hatsushi_kazuya)
on CodePen.

まとめ

Web上で動画を作る企業も増えていますが、このAPIの使い方を知っておくと、表現の幅が広がりそうですね。

ぜひこの機会に触ってみてはいかがでしょうか?

ではまた!

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はっちゃん
はっちゃん フロントエンドエンジニア / 蓮子 和也

フロントエンドエンジニアのはっちゃんです。 雰囲気の良いチーム作りをしていけるよう頑張ります。 たまに外人に間違えられますが、鹿児島と千葉のハーフです。

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