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2019/11/12のアップデート後にAzure IoT Centralを触ってみた

Last updated at Posted at 2019-11-21

Azure IoT Centralとは。

Microsoft Azureで提供されているSaaSのアプリケーションで、簡単に紹介するとIoTのシナリオにおけるデバイスの管理やデバイスから取得したデータの可視化、アラート機能などを実行する機能が搭載されたWeb UIです。
そのため、従来のIoTを実現するシーンにおける、デバイス開発からクラウドもしくはオンプレミス環境上のUI開発の部分におけるUIの部分を簡略化することができるサービスです。

このサービスが最近大幅にアップデートされたので、改めてどのように使い勝手が変わったのか、レポートしたいと思います。
アップデートに関する記事は以下です。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/new-azure-iot-central-features-available/

UI部分の変更について

従来のアプリケーションを始めた際の画面がこちらでした。
image.png
かなりシンプルに思えます。

そして、アップデート後がこちら。
image.png
かなり見る影もないほどの大幅な変更で戸惑ってしまうレベルです。。。
Homeの画面で主に変更された印象があるのは以下のように業界ごとの利用シナリオに合わせたメニューができたところです。
Homeの下のほうにスクロールすると以下のように業界ごとのメニューがあり、レコメンド的にアプリケーションをデプロイするようなメニューがあります。
image.png
例えば、Retailの「Get started」をクリックすると、やりたいことに合わせて、テンプレートのアプリケーション構成を出してくれます。
image.png

せっかくなので、アプリケーションを作ってみます。

アプリケーションのデプロイ

Retailのテンプレートの「Connected logistics」を作成してみます。テンプレートで表示されている画面から「Create app」で作り始めます。
image.png

作成が完了するとこんな感じです。
image.png
image.png

仮想のデバイスですが、ここまで形が見えるようになっているとかなり利用のイメージがしやすい気がします。

その他のアップデートされた部分について

UI以外の機能部分についても少し確認してみました。
以前から期待していたアップデートとして以下の3つを確認しました。

  • エッジ デバイスの管理と IoT Edge モジュールのデプロイ
  • IoT プラグ アンド プレイでシームレスなデバイス接続
  • カスタムのユーザー ロールでのユーザー アクセス制御: システムのデータ、アクション、構成が対象

まずはデバイスに関する部分から。
デバイステンプレートの追加から新規のデバイスを作成するメニューに遷移すると、
image.png
さらっと、「Azure IoT Edge」の項目が追加されていました。
その下には、少し前から実装されているIoT プラグ アンド プレイのデバイスがビッシリ!
image.png
ちなみに、ドキュメントを確認する限りではどちらもまだプレビュー状態のようです。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/iot-central/preview/concepts-architecture
https://docs.microsoft.com/en-us/azure/iot-pnp/overview-iot-plug-and-play

もう一つ、兼ねてより実装の期待のあったカスタムのユーザー ロールが実装されています。
(従来の管理者やアプリケーションビルダーはそのままに、新しくロールを作成する機能が!)
image.png
しかも、かなり細かく設定できるようです。
image.png
image.png
キャプションはすべての設定ではないので、気になる方は作成してみてください。

最後に補足しておくと、これらの機能が利用できるのは更新後に作成されたAzure IoT Centralだけなので、以前に作ったままのAzure IoT Centralのアプリケーションはそのままの形を維持しています。
たぶん展開するプラットフォームごと刷新したのではないかと思われます。
(※あくまで個人の見解です。)

まとめ

以前の簡易的なIoTの導入サービスに比べて、かなりいろいろなことができるようになってきているように感じました。
それでいて、SaaSの手軽さを維持しているところが驚きです。

しかしながら、個人的には大幅な変更なので、一通り触って状況を確認することが先決ですね。

また、デバイスを大量に接続しなければ、ほぼフリーなので、IoTを知るきっかけにも良いかと思います。

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