OpenCVを使って画像から顔の部分だけを切り取り保存するコードを書いたので備忘録として残しておきます。

環境

今回はPythonを使います。

• MacOS Mojave バージョン10.14.6
• Python 3.6.8
• opencv-python 4.1.1.26

準備

OpenCVのcascade分類器を使います。こちらからOpenCVをcloneしてきて、data/haarcascadesをコピーするのが早いと思います。今回は以下のような構造を想定します。

root/
  ┣ haarcascades/(opencvからコピーしてきたディレクトリ)
  ┣ target.jpg
  ┗ imgcut.py

画像はPAKUTASOから拾ってきたこちらのフリー画像を使用します。

コード

コードの全体は以下の通りです。一枚の画像から顔を切り出す処理になっています。複数の画像に対応させ少し使いやすくしたものをGitHubに置いていますのでこちらも参考にしてください。

import cv2

cascade = cv2.CascadeClassifier("./haarcascades/haarcascade_frontalface_default.xml")
img = cv2.imread("target.jpg")
face_pos = cascade.detectMultiScale(img)
for x,y,w,h in face_pos:
  face = img[y:y+h, x:x+w]
  cv2.imwrite("result.jpg", face)

コードの説明

OpenCVをインポートします。

import cv2

cascade分類器を読み込みます。今回は顔が正面を向いているのでhaarcascade_frontalface_default.xmlを使用します。

haarcascade_frontalface_default.xml

画像をndarrayに変換します。

img = cv2.imread("target.jpg")

cascade分類器を用いて顔の座標を特定します。

face_pos = cascade.detectMultiScale(img)

顔部分を切り取ります。座標は[[1003 135 196 196]]のようになっており、左からx座標、y座標、幅、高さが入っています。複数の顔が見つかることもあります。

for x,y,w,h in face_pos:
  face = img[y:y+h, x:x+w]

最後に画像を保存します。

cv2.imwrite("result.jpg", face)

実行結果

以下のコマンドで実行すると、result.jpgが生成されます。

python imgcut.py

上手くできたようです。なんとも言えない表情をしていますね。

感想・考察

今回はOpenCVを使って画像から顔だけを切り取る方法を書きました。モデルの学習など色々な場面で使えると思います。OpenCVすごいなと思いました。