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ヴァレオ、東京モーターショー 2019で5G接続による自動運転車の遠隔操作デモ

会場から神奈川県横須賀市にある自動運転車を遠隔操作

2019年10月15日 発表

「CES 2019」で公開された自動運転車の遠隔操作「Valeo Drive4U Remote」のデモのようす

 自動車部品サプライヤーのヴァレオは10月15日、10月24日~11月4日に東京 お台場で開催される「第46回 東京モーターショー 2019」において、自動運転車の遠隔操作「Valeo Drive4U Remote(ヴァレオ・ドライブフォー・ユー・リモート)」のデモンストレーションをNTTドコモブースで実施すると発表した。

 ヴァレオは1月に米ラスベガスで開催された「CES 2019」でValeo Drive4U Remoteを初公開。この時はLTE(4G)による近距離での運用だったが、今回は5Gを使って会場から神奈川県横須賀市のドコモR&Dセンタにあるヴァレオの自動運転車を遠隔操作で動かすという。

 ヴァレオは自動運転車「Valeo Drive4U」を公道で走らせ、レベル4の自動運転の実証実験を実施している。Valeo Drive4Uは同社が量産しているセンサーだけを使用しているのが特徴になっており、超音波センサー、カメラ、レーダー、3Dレーザースキャナー「Valeo SCALA」などを搭載する。今回のデモで使われるValeo Drive4Uは、ヴァレオが欧州と米国で実施している実証実験車を日本でセットアップしたもので、車載のAI(人工知能)がセンサーの収集したデータを解析し、複雑な状況であっても状況に合わせた運航を可能にするという。

 認知システムは6台のValeo SCALA 1 3Dレーザースキャナー、1台のValeo SCALA 2 3Dレーザースキャナー、1台のフロントカメラ、4台のサラウンドビューカメラと6個の遠隔操作用カメラ、4台のコーナーレーダー、12個の超音波センサなどで構成。これらのセンサーのデータを統合することで、冗長性のある360°全周囲検知マップを生成。また、自動緊急ブレーキを備えており、テレオペレーション時にオペレーターから見えないところに障害物がある場合にも車両を安全に停止させることが可能としている。

Valeo Drive4U Remoteの認知システム