ABB、機械学習や協働ソリューションなどを活用したロボット新工場を上海に建設

ABBは、中国にロボットの製造兼研究施設を着工したと本日発表した。同施設は上海近郊の康橋に建設され、67,000m2の広さがある。2021年に操業開始予定で、総投資額は1億5,000万ドルだ。

新工場は、機械学習、デジタルおよび協働ソリューションを含む製造プロセスを展開し、自動化された柔軟性のある、ロボットがロボットを作る工場となる。自動化された工場での生産は、固定された組立ラインではなく、自動化セルに基づいている。これにより、ロボットはステーション間を移動でき、従来のライン生産システムよりも、カスタマイズ性および柔軟性が拡大する。AGV(無人搬送車)は、生産ロボットに部品を適切なタイミングで供給する。

また、AIの革新を加速させる、オンサイトR&Dセンターを擁し、ABBが顧客と緊密に連携し、個々のニーズに合わせた自動化ソリューションを共同開発するオープンイノベーションハブとしての役割を果たす。

この工場は、完全なデジタル製造エコシステムとなる。マネージャーやエンジニアからオペレーターやメンテナンスチームに至るすべてのスタッフに、データの洞察や機械学習能力を提供する、「デジタルツイン」を採用し、パフォーマンスを向上させ、生産を最大化させる。ABBは、機械学習ベースのシステムを使用して、ロボットを組み立て中に検査し、品質基準を確保するとした。

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