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コクヨ、企業間取引支援クラウドサービス「@Tovas」をNTT Comの「BizFAXスマートキャスト」と連携

 コクヨ株式会社は9日、企業間取引支援クラウドサービス「@Tovas(あっととばす)」を、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)のクラウド型インターネットFAXソリューション「BizFAXスマートキャスト」とサービス連携し、帳票配信基盤を共同展開していくことで合意したと発表した。

 @Tovasは、企業から外部に発信される文書の「流通情報の記録」に特化したインターネットサービス。基幹システムや業務アプリケーション、電子メールといった日常使用されている業務インフラに連携することで、生産性の向上やセキュリティの強化、また内部統制に有効な形での「監査証跡の記録」を実現する。

 ユーザーはハードやソフトを購入する必要なく、契約後からサーバー機能を利用することができ、PCで作成したデータを、高品質なFAXとして直接ペーパーレス送信することや、重要かつ大容量データの受け渡しをセキュリティが確保された状態で行うことが可能になる。

 コクヨでは、請求書や注文書など、紙による受け渡しの多い経理部門や購買部門などの業務では、現在もFAX回線の利用が重要な手段となっているが、FAX送信の自動システム化などを、従来のオンプレミス型で検討すると、月末や締め日などの業務ピークに合わせて回線数を保有する必要があり、費用対効果が見込めず投資がしにくいという課題があると説明。

 一方、豊富な回線数を保有するクラウド型のFAX基盤では、回線の混雑や送信エラーなどによる業務遅延の懸念から解放され、スピーディな業務遂行が可能となり、ユーザーは業務のピークを気にせずに導入できるとともに、@Tovasによる電子配信機能を併用することで、さらなる業務の効率化を推進できるとしている。

 コクヨでは、今回のNTT Comとのシステム連携により、@Tovasは既存2つのFAX網に加えて、国内唯一のトリプルFAXクラウド基盤となり、顧客の業務を止めないサービスとして、耐障害性においても強靭な基盤を構築したと説明。連携により、コクヨはリリース後1年間で100社の受注を見込んでおり、NTTコミュニケーションズはBizFAXスマートキャストとの連携が可能な帳票配信サービスとして、顧客に対して@Tovasの紹介・取次を強化していくとしている。