3D義足スタートアップのインスタリムが慶應イノベーション・イニシアティブなどから資金調達、義足事業をフィリピンにて開始

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3D義足を開発するインスタリムは6月18日、慶應イノベーション・イニシアティブおよびディープコアからの第三者割当増資の実施を公表した。調達した資金は8400万円で、出資比率などの詳細は非公開。

同社は、義肢装具製作専用の3Dプリンタや3Dモデリングソフトなど、義肢装具のカスタム量産ソリューションを独自開発しているスタートアップ。独自アルゴリズムによる形状レコメンド機能などにより、従来の約10分の1となるコストダウンや納期短縮を実現しているという。

現在、AIアルゴリズムを用いた全自動モデリング機能を開発しており、更なるコストダウンと納期短縮を目指している。

また同社はフィリピン大学総合病院と共同で、フィリピンにて3Dプリント膝下義足の実証実験を実施。被験者50名に対する実生活試用などの各種テストや製造プロセスの検証を完了し、製品化準備を完了させた。実証実験の成功を受けて、5月よりフィリピンのメトロマニラ首都圏にオフィスを開設し、同地域での3Dプリント膝下義足事業を開始している。

今回の資金調達により、3Dプリント膝下義足の販売活動を本格化するとともに、3Dプリント大腿義足などの新たな製品の研究開発を推進していくとしている。

via PR TIMES

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