築26年のビルをパナソニックらがリノベーション--54個のIoTセンサーで空間可視化

 パナソニック、三菱地所レジデンス、寺田倉庫は6月19日、天王洲運河エリアにコワーキングスペースや次世代オフィスラボ、リハーサルスタジオなどで構成する複合施設「TENNOZ Rim」(東京都品川区東品川1-3-15)をオープンした。パナソニックが保有する築26年の老朽化したビルを3社共創でリノベーションした。

「TENNOZ Rim」
「TENNOZ Rim」

 TENNOZ Rimは、パナソニックがショウルームなどに20年にわたり活用した「パナソニック東品川ビル2号館」をリノベーションしたもの。2013年に遊休化したという。2階にコワーキングスペース(三菱地所レジデンス)、次世代オフィスラボ(パナソニック)、1階にリハーサルスタジオ(寺田倉庫)、サークラウンジ、マルチ・コミュニティ・スペース(FRAMELUNCH)を配置した2フロア構成だ。

 リノベーションでは、パナソニック、三菱地所レジデンス、寺田倉庫が3社の強みを掛け合わせ、企画、設計、施工、運営までを共に実施。三菱地所レジデンス運営のコワーキングスペースでは、パナソニックの最新照明技術やナノイー発生装置内蔵の空調のほか、バイオフィリックデザイン「COMORE BIZ(コモレビズ)」などを導入。共用部にはTSUTAYA監修のライブラリを設置する。

 パナソニックが運営する「次世代オフィスラボ」は、コワーキングスペース運営で得られたセンサー情報を蓄積・分析し、次世代オフィスソリューションを開発。寺田倉庫運営の「リハーサルスタジオ」は、都内有数の広さ474平方メートルを有し、ミュージカルやドラマ、ダンスなどの稽古場として活用する。

 2Fの天井には54箇所にIoTセンサーを設置。オフィス空間のデジタルデータを収集、分析、可視化する。利用者の位置情報・利用状況を管理する屋内位置情報システムと、開発中の3D空間温度分布を独自アルゴリズムで算出するGrid-EYEを導入しているという。

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