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CTC、Yahoo! JAPANのデータ分析基盤にオープンネットワーキング・ソリューションを提供

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は25日、ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)のデータ分析基盤に、ハードウェアとOSを状況に応じて組み合わせてネットワークを構築する「オープンネットワーキング・ソリューション」を提供したと発表した。Yahoo! JAPANでは3月から新しいネットワークを使って、分析基盤の運用を開始している。

 オープンネットワーキングはサーバーのようにハードウェアとOSを状況に応じて組み合わせることで、特定メーカーの独自技術に依存することなく、柔軟にネットワークを構築する技術。

 今回のソリューションでは、ハードウェアはOpen Compute Project(OCP)の仕様に基づいたシャーシ型スイッチ「Backpack」と、Edgecore Networksのボックス型スイッチ「AS5812-54T」を採用。OSには、LinuxベースのネットワークOSであるCumulus Networksの「Cumulus Linux」を採用した。

 ネットワークは、拡張性と可用性に優れたIP Closネットワークで構成され、その上で仮想的にレイヤ2通信を実現する技術であるVXLANを採用した。

 LinuxをベースとしたネットワークOSを採用したことにより、オープンソースソフトウェア(OSS)の運用ツールを使って、ネットワーク運用のさらなる効率化と自動化を図ることが可能になる。また、米国の大手OTT事業者が導入しているデータセンターネットワークの設計を採用することにより、ネットワーク帯域を有効活用するとともに拡張性の高いネットワークを実現した。

 CTCは、ネットワークの設定変更について検証プロセスを効率化する、CI(Continuous Integration)環境のOSSを活用した開発支援や、一元的な保守サービスの提供も担っている。

 CTCでは、長年、Yahoo! JAPANとともにOCPサーバーやOSSなど、最先端の技術についての検証やシステム構築を行っており、今後もYahoo! JAPANの更なる向上に貢献していくとしている。