マウススクロールで「SVGグラデーション」を動かそう

マウススクロールで「SVGグラデーション」を動かそう

しんどうドリル

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こんにちは、フロントエンドエンジニアのドリルです。

今回はマウススクロールで、SVGグラデーションを動かすというアニメーションをご紹介します。
SVGについてもしご存知なければ、ぜひこちらの記事をご参照ください。


SVGグラデーションの配置

HTML

横200px、縦200pxの四角形を描画しています。

linearGradient要素のx1、y1はグラデーションの始点、x2、y2はグラデーションの終点です。この場合、四角形の左上から、右下にかけてグラデーションさせています。

色に関しては、始点は赤、終点は青に設定しています。

四角形の塗りは、g要素、fill属性の中に、linearGradient要素のidを記述することで、グラデーションが適応されます。

<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewBox="0 0 200 200">
  <defs>
    <!-- x1、y1はグラデーションの始点、x2、y2はグラデーションの終点 -->
    <linearGradient id="js-gradient" x1="0%" y1="0%" x2="100%" y2="100%" gradientUnits="userSpaceOnUse">
      <!-- 始点は赤、終点は青に設定 -->
      <stop id="js-gradient__stop-1" offset="0%" stop-color="red"/>
      <stop id="js-gradient__stop-2" offset="100%" stop-color="blue"/>
    </linearGradient>
  </defs>
  <!-- g要素、fill属性の中に、linearGradient要素のidを記述することで、グラデーションが適応されます。 -->
  <g fill="url(#js-gradient)">
    <rect width="200px" height="200px"></rect>
  </g>
</svg>

CSS

スクロールできるように、わざとbody要素に高さを設定しています。

SVGはウィンドウに対して真ん中に配置しています。

/*body要素に高さを設定*/
body {
  height: 1000vh;
}

/*真ん中に配置*/
svg {
  position: fixed;
  left: 50%;
  top: 50%;
  transform: translate(-50%, -50%);
  width: 200px;
  height: 200px;
}

結果

SVGグラデーションを動かす

プラグインを読み込む

今回はTweenMax.jsを使用するので、CDNから読み込みましょう。

<!-- https://greensock.com/gsap -->
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/gsap/2.1.2/TweenMax.min.js"></script>

Webpackなどを使っている方は、以下のようにnpm installしたあと、import文を記述してください。

$ npm install gsap
import 'gsap/TweenMax';

JAVASCRIPT

var $gradientStop1 = document.querySelector('#js-gradient__stop-1');
var $gradientStop2 = document.querySelector('#js-gradient__stop-2');

window.addEventListener('scroll', function() {
  var scrollTop = window.pageYOffset;
  var val = scrollTop / 20;
  var hue1 = (val) % 360;
  var hue2 = (val + 50) % 360;
  
  TweenMax.set($gradientStop1, {
    stopColor: 'hsl('+hue1+', 100%, 50%)'
  });

  TweenMax.set($gradientStop2, {
    stopColor: 'hsl('+hue2+', 100%, 50%)'
  });
});

結果

スクロールしてみてください。色が変化していきます。

stop要素の色、HSL※1をTweenMax.jsで動かしています。
そのstopColorを剰余演算子※2「%」によって、値が0〜360で変化していきます。

※1: HSLとは色相(Hue)、彩度(Saturation)、輝度(Lightness)。
参考:PEKO-STEP

※2: 剰余演算子とは数値の余りを求めることができる。
参考:MDN Web Docs

See the Pen
1/2 – SVG gradation animation by scrolling – TweenMax – codepen is pc-only
by Sho Shindo (@kabukimono)
on CodePen.

CTOづやさんをグラデーションさせる

今度はづやさんの顔写真を、イラストレーターの画像トレースでパス化してみました(撮影と、写真切り抜き、はデザイナーのありさんに協力してもらいました! 感謝いたします)!

See the Pen
2/2 – SVG gradation animation by scrolling – TweenMax – codepen is pc-only
by Sho Shindo (@kabukimono)
on CodePen.

スクロールしてみてください。

まとめ

いかがでしたか? 今回は少ないコードでしたが、楽しいアニメーションを作るきっかけになればと思います。ドリルでした。

ドリルの楽しいアニメーション実装記事シリーズ▼

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しんどうドリル フロントエンドエンジニア / 新藤 翔

フロントエンドエンジニアのしんどうです。 コンピュータは、人間の表現を拡張する、メディアだと私は考えます。 Webというメディアの中で、表現者として、私はものづくりをしていきます。

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